石田ゆり子のクローゼットには哲学があるーー後藤由紀子の『LILY’S CLOSET』レビュー

石田ゆり子のクローゼットには哲学があるーー後藤由紀子の『LILY’S CLOSET』レビュー

愛しい日々の読書

 ここ数年、SNSなどで有名人の暮らしぶりが紹介されていて、興味深く拝見しています。その中の一人が石田ゆり子さん。

 母性本能あふれる方で、保護犬と保護猫たちに囲まれ、にぎやかに暮らされています。インテリアなどもセンスが良く、家具や照明、飾られている絵や食器棚の中も気になるところではありますが、今回なんとクローゼットの中をまとめられた1冊『LILY’S CLOSET』(マガジンハウス)が出ました。

石田ゆり子のクローゼットの中身

 早速購入して、でてくるブランドを検索しながら読み進めました。どれもが素敵なものばかりです。

 パリでの話がたくさん出てきます。先日拝見した、ゆり子さんが主演の映画『マチネの終わりに』の舞台もパリでした。カディのインドシルクの透けるブラウスが紹介されています。

「カディ」とは綿花を積んで綿糸を紡ぎ織り上げるまで100%手作りのインドの伝統工芸

 とあります。私のショップ「hal」でもハンカチや東袋で取り扱いをしている手仕事のもの。ゆり子さんの肌質に近いお色でよくお似合いです。他にもエルメスでの、

マダムとしての無言の躾のようなもの

 という話や、他にもレナード・ビジューのアクセサリーから子供のころの話。ボーダーといえばシャルロットゲンズブール。かごといえばジェーン・バーキン。ココ・シャネルの話まで多岐にわたります。さすがです。そんな中でも、

小さな頃からなぜか「上下つながっている服」が大好きなんです

 という一文にキュンとしてしまいました。なんてかわいいの! ジャンプスーツを着て陽に当たる表情も少女のようです。

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