『呪術廻戦』五条悟と夏油傑の対比が意味するものは? 痛みを伴う“組織改革の物語”を読む

『呪術廻戦』は組織改革の物語だ

 芥見下々の『呪術廻戦』(集英社)は、『週刊少年ジャンプ』で連載されているオカルトバトル漫画。負の感情から生まれる呪霊が跋扈する世界で、呪霊を祓う呪術師たちの活躍を描いた本作は“呪いの王”と呼ばれる特級呪霊・両面宿儺(りょうめんすくな)の器となってしまった高校生・虎杖悠仁を中心に物語が展開される。

 呪術師を育成する東京都立呪術高等専門学校に転入した虎杖は、特級呪術師・五條悟の指導の元で、自分の中に宿る宿儺の力を制御しながら、伏黒恵たち呪術高専の同級生たちと共に呪術師として成長していく。

 現在は単行本10巻から始まった「渋谷事変」編が進行中。渋谷駅内部で展開される呪術師、呪霊、呪術を悪用する呪詛師の思惑が交差する戦いは盛り上がりを見せており、6月4日に発売された第11巻では、ある登場人物の意外な正体が明らかになった。

以下、ネタバレあり。

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