『カメ止め!』制作の赤裸々すぎる裏話 『低予算の超・映画制作術 『カメラを止めるな!』はこうして撮られた』
映画『カメラを止めるな!』のカメラマンが、低予算映画の撮影について著した書籍『低予算の超・映画制作術 『カメラを止めるな!』はこうして撮られた』が、2020年4⽉30⽇に⽞光社より発売される。
本書は、予算300万円のインディーズ映画ながらも大旋風を巻き起こし、興行収入31億円という大ヒット作品となった『カメラを止めるな!』の撮影監督として、第42回日本アカデミー賞 優秀撮影賞を獲得した著者が、『カメ止め』を例に挙げながら、低予算でいかに映画を制作するかを赤裸々に語っている。
企画から脚本、撮影、編集、字幕付け、DCP作成、映画祭出品、宣伝、宣伝用の販促物制作、売り込みなどを、予算がないなかでどうやって工夫して効率的に行うか、その究極のノウハウが詰まった一冊。
『カメラを止めるな!』の監督・上田慎一郎は「『カメ止め!』撮影の裏話、低予算映画の裏話……赤裸々すぎ!」とコメントを寄せた。
■著者:曽根剛(そね・たけし)プロフィール
撮影を担当した『カメラを止めるな!』で日本アカデミー賞優秀撮影賞受賞。海外で自主製作作品を多く手掛けており、韓国で制作した『ゴーストマスク~傷~』はモントリオール世界映画祭招待ほか30以上の映画祭で上映。
香港で制作した『二人小町』が2020年公開予定。ほか台湾を舞台に制作した『台湾、独り言』、フランス、ドイツ、スペイン3カ国で制作した『パリの大晦日』、米ロサンゼルスで制作した『口裂け女 in L.A.』、ニューヨーク等3都市で制作した短編『ドッペルゲンガー』などを監督、プロデュース。
国内で監督した『透子のセカイ』は上海国際映画祭招待、タイ国際映画祭最優秀監督賞受賞。
すべて予算は数十万円~ 500万円以内。現在も複数の国で自主製作映画の新作企画進行中。
■書籍情報
『低予算の超・映画制作術 『カメラを止めるな!』はこうして撮られた』
著者:曽根剛
出版元:株式会社玄光社
発売日:2020年4⽉30⽇
定価:本体2,200円+税
■目次
第1章 企画
夢はアカデミー賞! 上田監督のビジョン
クレーンが使えないなら、組体操は!?
ありふれた低予算ホラーみたいな脚本?
失敗をするために臨んだロケハン
現実不可能!? 〝ワンカット〞の現実
希望か? 絶望か? 低予算映画の現実
コラム1 最も過酷だった撮影現場…
第2章 撮影1
映画を撮るのに機材はたったこれだけ?
屋内~屋外移動でカメラ設定どうする?
ダサカッコいい? ズーム効果の裏側
ワンカットの違和感はこうして作った
カメラが止まってしまった、あぁ絶望…
コラム2 『カメラを止めるな!』撮影機材のすべて…
コラム3 中国の撮影機材のススメ…
第3章 撮影2
豪雨…急遽予定を変更してのクランクイン
ワンカット番組以前のシーン撮影
廃墟にある控え室はまったく別の場所
日暮の家のシーンは監督の家で撮影
梅雨真っ只中で悪戦苦闘!
屋内と屋外の明暗差をどうする?
まるでドキュメンタリー撮影!?
抜け殻状態?での最終日
コラム4 iPhoneで誰でも映画撮影できる時代…
第4章 編集
一部のカットは監督宅で追加撮影
追加された描写とカットされた幻のシーン
カラーグレーディングは劇場で観ている感覚で
コラム5 超超超低予算の映画編集~編集費用は0円!?
第5章 公開
空前のブームはいかにして起きたのか?
海外でも大ヒットを目の当たりに!
自主製作映画を作ったあとの展開は?
コラム6 海外に映画を売るには?
第6章 スピンオフ企画
短編企画『白昼夢 OF THE DEAD』
スピンオフWebドラマ『ハリウッド大作戦』
おわりに…
嬉し涙と悔し涙のまんなか