SNSで人気のアマビエ、『地獄先生ぬ~べ~NEO』ではどう描かれた? 子供たちを恐れさせた“トラウマ漫画”の現在

SNSで人気のアマビエ、『地獄先生ぬ~べ~NEO』ではどう描かれた? 子供たちを恐れさせた“トラウマ漫画”の現在

 実は『地獄先生ぬ~べ~NEO』に収録されているアマビエは、新型コロナウイルスの蔓延とそれに対する厄除けとしてのブームがまだなかった頃に描かれており、従来の『地獄先生ぬ~べ~』シリーズと同様、子供たちに悪さをする妖怪を退散させる物語として描かれている。

 しかし鵺野が妖怪を退治するという本作の定番のパターンではなく、今回は不在の鵺野に変わって郷子が妖怪と戦う。アマビエの逸話である「描くこと」にフォーカスし、霊力のない郷子が「絵がとてつもなく下手」であることを武器にアマビエを退治する。登場するアマビエのルックスは、現在SNSで多く知れ渡っている姿と長い髪こそ似ているが、より恐怖を煽る姿になり直視するのも憚られる容貌だ。水木しげる原作の『ゲゲゲの鬼太郎』のアニメ版を中心に、SNS上でも愛らしくキャッチーに描かれるアマビエが多い中、本作では妖怪としての恐ろしさを打ち出した描き方で取り扱われている。

 現在『地獄先生ぬ~べ~』、『地獄先生ぬ~べ~NEO』は共にヤンジャン!アプリで在宅支援として無料公開されている。本記事で扱ったアマビエを扱った回も「#36 アマビエvs. 郷子画伯」として公開されているので、ぜひこれを機会にSNSで目にするアマビエの新たな一面を覗いてみてはいかがだろうか。

■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter:@nanaics

■書籍情報
『地獄先生ぬ〜べ〜NEO』1巻〜17巻
原作:真倉翔
作画:岡野剛
出版社:株式会社 集英社
http://grandjump.shueisha.co.jp/manga/nube-neo.html

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