今田美桜、最後の水着写真集『ラストショット』で見せたグラビアの才能 豊かな表情の魅力に迫る
「福岡一可愛い女の子」というキャッチコピーと、その言葉のままの端正なルックスで、話題のドラマ・映画へと立て続けに出演し、大活躍中の今田美桜。そんな今田美桜が前作『生命力』(集英社)からおよそ2年ぶりとなる写真集、『ラストショット』(講談社)をリリースした。発売当日に1万部の増刷、3日後に1.5万部の増刷が決定したという同作。その勢いでロングセールスとなっていた前作も、6度目の増刷が決定した。
まさに「女優の写真集」
ここまでのセールスを記録した理由として、人気アニメの映画化作品『ヲタクに恋は難しい』や、ドラマ『半沢直樹 エピソードゼロ〜狙われた半沢直樹のパスワード〜』、『ケイジとケンジ〜所轄と地検の24時〜』などの演技で注目され、一般的認知度が一気に上がったことが考えられる。だが何より、読者の心を惹きつけたのは、リリース情報の本人のコメントにもある「ラスト水着」「集大成」の文字だろう。これは実質的な「ラストグラビア」宣言だ。読者もそう受け取ったに違いない。
その宣言を踏まえて本作を見ていると、リリースに寄せているコメントの通り、まさに「集大成」と言える作品だということが伝わってくる。水着が4ポーズ、ワンピース、ホットパンツ、ブラトップ、そしてドレスなど、スタンダードな衣装はほぼ押さえているし、動きのある写真も本人のポージングにより、立体的で素晴らしい。もう少しパーツのアップが欲しいような気はするが、まさにグラビア的に良質な写真が並ぶ。
その作品中で最も驚かされたのが、表情のバリエーションの多さだ。カバーの写真と中面で、白い椅子に座っている写真の被写体が、同じ人だとは思えない。それほど顔の印象が変わる。これこそまさに「女優の写真集」だ。最大限にその表情を引き出す、ヘアメイクの仕事も見逃せない。