滝沢秀明の巧みな戦略と仲間集めを経てTOBE設立3年目へ 新グループのデビュー、舞台開催……叶え続ける夢

 「時代はいつも1人の強い想いからはじまります」「その先に見つけた仲間と新しい風を吹かせたい」――TOBEのオフィシャルサイトには、この言葉が刻まれている(※1)。

 今年3月16日に、TOBEが設立2周年を迎える。「僕はやはりもう一度、エンターテインメントの人生を歩もうと決意いたしました」――そう、滝沢秀明が自身のX(旧Twitter)のスペースを通してTOBE設立を報告したのが、2023年3月21日のこと(※2)。あれから約2年、最初は小さなスタートだったはずだが、力強い一歩を踏み続けながら、TOBEは少しずつ大きくなっていった。

 その歩みを振り返ってみると、設立1年目は“仲間集め”のフェーズだったと言えるだろう。会社設立からおよそ4カ月後の7月に三宅健、平野紫耀、神宮寺勇太、IMP.(佐藤新、基俊介、鈴木大河、影山拓也、松井奏、横原悠毅、椿泰我)が所属を発表。8月には大東立樹、9月には北山宏光と仲間が集まっていき、10月には岸優太の所属とNumber_i結成が発表された。所属アーティストには、オーディションを通過した“未来のスター”とも言うべきTRAINEE(研修生)がいることも忘れてはならない。

 ゼロからのスタートであり、滝沢や所属アーティストに吹いていたのは、どちらかといえば向かい風だったと思う。それでも、所属アーティスト全員が出演するYouTubeでの『とべばん』やTikTokでの『TOBE HIGH SCHOOL』といった配信コンテンツを通して盛り上げていたことからは、彼らがひとつになって新たな道を作り上げていくたくましさが感じられた。

【とべばん】 TOBE family全員集合で番組は、実は初めてだよスペシャル〜‼️

 各アーティストがTOBE所属後初の楽曲リリースも叶えていくなか、昨年3月14日から17日に東京ドームで開催されたのが『to HEROes〜TOBE 1st Super Live〜』だった。所属アーティスト全員が集結して個性豊かなステージを繰り広げたほか、令和6年能登半島地震を受けての支援プロジェクト『to HEROes Project -Act for HOPE-』の発足や、TRAINEEによる5人組グループ・wink firstの結成も発表。設立1年目のフィナーレかつ2年目のオープニングに相応しい、TOBEの未来への期待値を高めてくれた場だった。

裏toHEROes / 初東京ドームライブ。HEROたちの裏の顔に迫る。
to HEROes - Be on Your side (Official Music Video)

 『to HEROes〜TOBE 1st Super Live〜』を観て抱いた期待通り、基盤を固めた1年目から、各アーティストが羽ばたいていったのが設立2年目。三宅、北山、Number_i、IMP.は同年6月に有明アリーナにて単独コンサートを行い、秋までにそれぞれフルアルバムも発表。国内外の音楽フェスやイベントに出演して精力的に音楽活動を行ったり、ドラマや映画、舞台といった俳優業に力を入れたりと、各アーティストが自身のやりたいことを突き詰め、磨き上げていった一年だったと思う。

 その2年目を締めくくる形で行われたのが、1年目に引き続き東京ドームで3月6日、7日に行われた『to HEROes 〜TOBE 2nd Super Live〜』だった。1年前の開催時に滝沢は「全員参加のいわゆるフェス的なことも毎年できたらいいな」(※3)と発言していたが、それをしっかりと実現した形である。今回は大東を含む7人組新グループ・CLASS SEVEN、昨年末にTOBEに所属したISSEIといった新しい仲間の出演に加え、開催地も東京と大阪に拡大。大阪公演は4月6日と7日に京セラドーム大阪にて行われ、6日公演の模様はAmazon Prime Videoにて生配信される。

TOBEライブの裏側にカメラ仕込んだら…史上最多ゲストが集まりました!#117

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