稲垣吾郎と草彅剛と香取慎吾、YouTuberコラボで見せる好感度の高さは“感謝の数”にある? 再発見する魅力
稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾によるレギュラー番組『ななにー 地下ABEMA』(ABEMA/以下、『ななにー』)では2月16日(#60)、23日(#61)と2週連続で「人気YouTuberとコラボSP!」を配信した。
昨年の2月にも「YouTubeで720万再生を目指そう」と題して、人気YouTuberたちとコラボ企画をしていた3人。見事、720万再生という大きな目標を達成し、圧倒的なスター性を見せつけてくれた。その時に感じたのは、国民的な人気者としての風格を持ちながらも、YouTuberたちに初対面の空気を感じさせない親しみやすさだった。それぞれ好きな分野に特化したYouTuberをリスペクトし、そして一緒に楽しむ。そんな姿は、今回も健在。さらに目標再生数がないぶん、のびのびと楽しんでいる姿が印象的だった。
420万再生を記録したカノックスターとの絡みが再び!
なかでも特筆すべきは、前回に引き続き登場したカノックスターとの再共演。稲垣&香取のペアとカノックスターとのコラボ動画は、420万回以上再生されるというバズりっぷりを見せて、前回の企画の大きな目玉となっていた。今回は稲垣に代わって、草彅&香取の組み合わせでカノックスター宅へと訪問する。
相変わらず、遠慮のない剛腕コミュニケーションで距離を縮めていくカノックスター。前回に引き続き、草彅から最高月収を聞き出そうとしたり、サムネ撮影ではこだわりの画角に2人を収めようと背中をグイッと押したりと、彼のキャラクターだからOKという展開も多数。
すると香取は、一連のカノックスターの言動を「稲垣さんはすごい嫌がってた」と暴露して笑いを誘い、草彅も「嫌がるだろうね」と納得するやりとりでまた場を和ませるのだった。そして、当の稲垣もオムライス兄さんとのコラボ現場で「イラッとしているほうがバラエティ的に面白いかなと思ってやってたつもりだけど、本当にイラッとしてた」なんて回想し、畳み掛ける。それも、3人の長年かけて培われた阿吽の呼吸といった流れで笑ってしまった。
長く活躍する秘訣は「周りの人への感謝を忘れない」
そんな稲垣にイラッとされながらも、『ななにー』でもすっかり愛されキャラとしておなじみになったカノックスターが、香取の年齢にかけて「48歳に向けてどういう気持ちで頑張ったらいいですか?」と問う一幕も。すると、香取の口から出てきたのは「周りの人への感謝を忘れないこと」という言葉が飛び出す。
香取自身もちょっと笑ってしまいそうなくらい、当たり前といえば当たり前のこと。けれど、当たり前だからこそつい忘れてしまう大切なことだ。しかも、彼らは国民的スターとして何十年と生きてきた。周囲のスタッフが彼らを気遣って配慮することも、多くのファンが応援し続けてくれることも、それこそ当然のことだと思ってしまっても無理のない環境だったはず。
にもかかわらず、香取の口からまず最初に出てきたのが「感謝を忘れない」という言葉であったこと。そして、続けた「それが返ってくるから」が重く響く。何もないところからスタートした新しい地図。立て続けに終わっていったレギュラー番組。そして、再びテレビで活躍できるようになった今日までの歩みを噛み締めているかのようだった。YouTuberとのコラボ動画であらためて感じた彼らの“好感度の高さ”は、もしかしたら彼らが忘れなかった“感謝の数”なのかもしれない。