与田祐希が乃木坂46で過ごした8年半 マイペースで時に破天荒な彼女が繋いだメンバーとグループへの愛
乃木坂46 与田祐希の卒業コンサートが、2月22日、23日にみずほPayPayドーム福岡で開催される。
2016年に3期生メンバーとしてグループに加入した与田。2017年に18thシングル『逃げ水』で大園桃子とともにWセンターに抜擢されてからは、選抜メンバーとして定着していった。俳優としても、主演を務めたドラマ『量産型リコ』(テレビ東京系)がシリーズとして3作続き、個人としては動物好きがきっかけとなり池田市ウォンバット応援大使に就任するなど、乃木坂46といういわゆる正統派アイドルグループにいながら、マイペースで時に破天荒な一面も併せ持つ、稀有なメンバーだったように思う。卒業に際して発売された3rd写真集で、秋元康から提示されたタイトル候補から『ヨーダ』(光文社)を選ぶところや、『乃木坂工事中』(テレビ東京系)の卒業企画「与田ランド」でバナナマンとドロドロの顔面パイサバイバルを繰り広げるという、ある種“乃木坂らしさ”の型にハマらないクレイジーなメンバーでもあった。
『ヨーダ』の巻末インタビューをはじめ、卒業に向けて様々な記事や本人のメディア出演が続いてきたが、グループ加入からの8年半は決して楽しいことだけではなかったこと、自らが纏った鎧を脱ぎ捨てた先にあるのが“今の等身大の彼女”なのだということを印象付ける。それは『ヨーダ』を開いても、卒業を発表したブログに綴られている「自分の中で今が1番楽しい!って思えた時に卒業できたら幸せだなって思ってた」「今がその時でした」(※1)という文章からも、明らかだ。
卒業を意識し始めたのは、およそ3年前(※2)。『君に叱られた』(2021年)〜『Actually...』(2022年)リリース頃の、1期生、2期生が徐々に卒業をし、やがて5期生が入ってきた時期になる。与田が西野七瀬と本当の姉妹のような関係性にあることは広く知られているが、特に5期生に対しては与田もまた、かつて西野が接してくれていたように愛情を持って接してきた。
2023年11月に放送された『乃木坂工事中』での企画「お歳暮グランプリ」では、井上和、川﨑桜と両思いになっており、2人だけでなく5期生メンバーへこまめに連絡を送ったり、ご飯に行ったりするなど積極的にコミュニケーションを取っていることがメンバーから伝えられている。Instagramにツアー各地でのメンバーとの写真をアップしていたのも、そういった意識の変化の表れだったとも、今振り返ると言えるかもしれない。