WOLF HOWL HARMONY、一人ひとりが書いた手紙に込めた4人の意思 「俺らはもう絶対に泣かない」

WOLF HOWL HARMONYが2月7日にメジャーデビュー後初となるバラード楽曲「Letters」をサプライズリリースした。今作はメンバー一人ひとりが書いた手紙を元に制作、それぞれの素直な想いが綴られている。じっくり書いたからこそ大切な1曲となった「Letters」を4人はどのように受け止め、どのようにパフォーマンスしていくのか。今作の話題に加え、来月のアルバムリリースに向けて今の心境を語ってもらった。(編集部)
誰にも見せずに書き進めたからこそ描けたもの

ーー1stアルバムのリリースを控える中での「Letters」のリリースとなりましたが、いつ頃から構想を練っていましたか?
RYOJI:プロデューサーさんから、最初にこのお話を受けた時に「新しいことをしているな」と思いました。1stアルバムをリリースするこのタイミングで、仲間たちと向き合うのってすごく良いことだなって感じたので、今回初めて自分たちでリリックを書かせていただくことになったのですが、「Letters」だからこそできたと思います。個人的には普段からラップのリリックを書くこともあり、いつかWOLF HOWL HARMONYの楽曲を自分で作詞することも目標だったので、今回は僕たちの素直なメッセージを込めることができたなと思います。
SUZUKI:今回は、みんなで「こういう風に書いていこう」って話し合って書いたというよりは、誰にも見せずに書いて、それを後でまとめて書いたという形です。自分がこれまでの活動を通して普段思っていることや、メンバーに対して思っていることについて向き合いながら制作しました。メンバーは誰が何を書いているのかわからない状態での制作になりましたが、いざまとめてみると誰が誰に向けて書いたのかがわかるんですよね。歌詞にしてみて、こんなに自分が相手のこと考えていたのか、逆に、相手が自分のことをこんなに考えてくれていたのかと改めて気付く機会になったなと思います。1stアルバムをリリースするタイミングで、お互いの気持ちを再確認できたのはすごく良いことだったと思います。僕たちの言葉をFUKIさんがまとめてくださっているのですが、言葉は僕たちが書いたものが、言葉遣いもほぼそのまま入っています。
ーー〈まっすぐなヤツだから/また強がったりして〉はSUZUKIさんが書いたパートですよね。ここの〈まっすぐなヤツだから〉は誰のことを書いたんですか?
SUZUKI:RYOJIです。でもGHEEちゃんもそうですし、くっく(HIROTO)もそうなんですけど、特にRYOJIに向けて書いたものになります。
RYOJI:それを俺がわかっちゃうっていう。すごく素敵ですよね。

ーーHIROTOさんはどのような想いを込めましたか?
HIROTO:このグループになってからの思い出だったり、些細なことでも「こういうことがあったな」って思い出して書きました。僕がAメロを歌っているんですけど、「僕が書きました」みたいな歌詞でちょっと照れくさい部分もあります(笑)。これは僕の戦友で今はMAZZELで活躍しているEIKIのことを考えました。お互い地元も一緒で、元々は一緒のスクールで、一緒にスタジオ入ったりして。その時の動画が今でも残ってるんですけど、それをGHEEくんに見せたら一緒に泣いてくれたっていうのを今でもすごく覚えているので、その時の気持ちを書かせていただきました。僕的にも一番気持ちが乗っかる歌詞になっているなと思います。歌も喋るような声で歌わせていただきました。
ーーGHEEさんはどのようにして今回の作詞に向き合いましたか?
GHEE:みんなが言っていたように、前から作詞に携わりたいというのは言っていたので、改めてこういう形で関わることができて良かったです。僕が書いたのは〈はじめて会った日から/変わらないよずっと/共に歩んだ日々が僕らを強くするんだ〉の部分なんですけど、ここは、誰かから誰かというようなものではなくて、みんなからみんなに宛てた詞になっています。これからどんなことがあっても、そういう一つひとつの辛いことが自分たちのこれからの成長の糧になっていくっていう意味で、こう書きました。

ーー今回のジャケット写真はGHEEさんが書いたんですよね?
GHEE:今回手紙がもとになった楽曲なので、ジャケットも手書きが良いのではないか? という話になり、僕が書いた絵がジャケットイラストになっています。「Letters」というタイトルよりも先に、手紙をもとに曲を作ろうというコンセプトがあって、そこからジャケットも手紙をイメージしたものになっています。これまでウルフくんの絵をジャケット写真に使っていましたが、手書きでちゃんと書いてる方が伝わるんじゃないかというのと、1stアルバムという節目という意味もあって手書きになりました。
ーーそういった狙いがある中でGHEEさんがイラストを担当することになったんですね。
GHEE:絵が好きで、最近イラストをタブレットで描き始めたっていうのもあるかもしれないです。次のアルバムもメンバープロデュース盤が出るんですけど、それも自分がイラストを描いたものになるので、それもあって今回担当させていただきました。

ーーRYOJIさんは〈まっすぐなヤツ〉と書かれていましたが、ご自身はどのパートをどんな思いで書きましたか?
RYOJI:僕は〈コインを投げた先の明日へ〉のパートを歌っています。自分の未熟なリーダーとして至らない点だったりとか日々もがきながら生きてるんですけど、そういう「自分が前を向かないといけない」って思う時って、メンバーが助けてくれる時だったんで、3人の特徴とか性格を一人ずつ思い浮かべて歌詞を書きました。未来を見据えるメンバーがグループにいないとダメだと思うし、そういうふうに言ってくれるメンバーへの感謝の気持ちがあったので、一人ひとりのことを想いながらも、全員に向けて書いた歌詞になっていると思います。