PSYCHIC FEVER、異国の地で広めるEXILEの魂 バンコクで二度目のカウントダウンライブレポ

PSYCHIC FEVERカウントダウンライブレポ

 後半戦では、昨年12月にJIMMY、WEESAと兄妹ポップラップユニット・ぺろぺろきゃんでーとのコラボでリリースされた新譜「SH♡TGUN」や「Highlights」、「IGNITION」、親交の深いタイの重鎮ラッパー F HEROや同じくタイの3人組ヒップホップダンスグループ Bear Knuckleが参加した「SPICE」といったバラエティに富んだセットリストをメドレー形式で歌い継いだ。

 さらに、今やライブの定番曲であり、思わず〈君以外今考えれない全然〉と口ずさみたくなるメロウなR&Bナンバー「Temperture」、「Bitter Sweet」をしっとりと歌い上げ、ラストスパートでは渡邉廉が得意とするビートボックスを即興で披露。歌やダンス、ラップといったスキルの高さはもちろんのこと、音楽的守備範囲も非常に広く、7人全員が多彩な表現者である。PSYCHIC FEVERがアジアを超えて欧米で活躍する未来もすぐそこに見えてくる気がするのだ。

 「これが僕たちの2024年最後の曲です」――その言葉が指すのは、まさにタイで迎えるカウントダウンライブの締めに相応しい、タイの19歳のラッパー・SPRITEとのコラボ曲「FIRE feat. SPRITE」。7人はブレない歌声で見る人を魅了すると同時に、ハンズアップを誘いながら会場中を巻き込んで盛り上げ、最後まで圧巻のパフォーマンスで1年を締めくくった。

 Jr.EXILEを筆頭に、各グループが各々の強みを生かしてEXILEの精神・パフォーマンスを“継承”してきた2024年。「Psyfe Cypher」で剣が〈Psyfeが正当な後継者 いかにも〉と語るように、PSYCHIC FEVERも間違いなくその当事者だ。彼らはここ数年で、LDHの未来を切り開くと言っても過言ではないグローバル展開を任されるまでに進化し、今や所属アーティストで最も世界に近い存在のうちの1組であると言えよう。2025年も止まらない彼らの活躍から目が離せない。

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