NMB48 坂田心咲・川上千尋・出口結菜・芳賀礼・和田海佑……最新選抜メンバーを徹底解説【Vol.2】

　NMB48が29thシングル『これが愛なのか？』をリリース。本シングルは、18歳コンビの塩月希依音＆坂田心咲という次世代メンバーをWセンターに起用した意欲作だ。

　グループの象徴的存在だった渋谷凪咲が昨年末に卒業し、新たなフェーズを迎えたNMB48。リアルサウンドでは新シングル選抜メンバー16名の一人ひとりにスポットをあて、それぞれの個性や強みを解説する。本稿では坂田心咲・川上千尋・出口結菜・芳賀礼・和田海佑の5名を紹介したい。（編集部）

AKB48グループのギャル枠を継承する坂田心咲

　8期生の坂田心咲は、加入3年目の18歳。現在は「さかたん」「みちゃぴぃ」「ちゃぴ」などの愛称で親しまれているが、オーディション時のSHOWROOMでエントリーナンバーが5番だったことから当初は「Mayちゃん」の名で呼ばれていた。加入後すぐに研究生公演のセンターを務め、前作「渚サイコー！」でシングル初選抜入りを果たすと、今作では塩月希依音とともに早くもセンターに抜擢。今後のグループを牽引する次期エースとして期待されている。

　自他共に認めるギャルであり、現在行われているチームBII公演『僕のアオハル』ではユニット曲「ツンデレ！」を歌唱。元々はAKB48の劇場公演で板野友美が披露していた楽曲で、48グループのギャル枠を継承している。一方で真面目な性格とのギャップも魅力で、YouTubeチャンネル「佐久間宣行のNOBROCK TV」出演時にはドッキリの仕掛け人にも関わらず、先輩・渋谷凪咲の演技の凄まじさに思わず涙し反響を呼んだ。パフォーマンスへの意識が高く研究熱心な面もあり、成長が楽しみなメンバーである。

阪神タイガースを愛する努力の人 川上千尋

　今作の選抜メンバーで最もキャリアが長いのが、4期生の川上千尋だ。加入から12年目ともはやベテランの領域だがその道のりは決して順風満帆ではなく、正規メンバー昇格後の5年間でシングル表題曲の選抜入りは1回のみ。そんな悔しい時期を経て、2019年リリースの「床の間正座娘」以降はコンスタントに選抜入りを果たしている。2022年、”NMB48版選抜総選挙”とも呼ばれたファン投票イベント『NAMBATTLE2～愛～』では加入10年目にして1位を獲得。シングル「好きだ虫」で初のセンターを務め、長年の努力が結実した印象だ。

　大の阪神タイガースファンとして知られ、過去にはタイガースを応援する女性を指す「TORACO」の応援隊長に就任したことも。他にも甲子園グルメ大使など、野球関連の個人活動が多いのが特徴だ。YouTubeチャンネル「ちっひーTV」も野球に特化した内容で、タイガースファンなら推して楽しいメンバーだろう。また特技であるフィギュアスケートは小学1年生から8年間経験し、さまざまな大会にも出場していたという。今でもSNSで披露することがあり、フィギュアで培った身体能力や表現力はダンスパフォーマンスにも生かされている。少々毒舌な面も含め、知れば知るほど多様な魅力に溢れたメンバーだ。

グループいちのグルメ通 出口結菜

　現在チームBⅡのキャプテンを務めている6期生の出口結菜は、明るい笑顔と天真爛漫なキャラクターでファンから愛される22歳。前作で活動6年目にしてシングル初選抜入りを果たした勢いそのままに、今作でも選抜メンバーの座を勝ち取った。そんな彼女を語る上で外せないのが、グルメキャラ。キャッチフレーズで使用している「ゆいなラビリンス」にちなんだ"ラビグルメ"を各SNSで発信しているほか、WEB連載やラジオの冠番組でもこのワードを使用している。さほど値段が高くなく、かつ美味しい関西グルメを紹介する傾向にあり、関西圏を訪れた際には参考にしたくなる内容だ。TikTokアカウントも2つ開設しており、お店紹介から咀嚼音のASMRまでどちらもグルメに特化した内容が徹底されている。

　さまざまなSNSを更新する努力家ぶりも感じられるが、あくまで楽しみながらやっている印象があるのがいい。イベントやコラボカフェではすでに自身が監修したフードメニューを販売することがあり、「お店のプロデュースをする」という目標もそう遠くない未来に実現するかもしれない。