NMB48、渋谷凪咲卒業シングル『渚サイコー!』で通算24作目の首位獲得 新たな一歩を感じさせる仕上がりに

CD Chart Focus

参照:https://www.oricon.co.jp/rank/js/w/2023-10-16/

 2023年10月16日付(10月10日発表)のオリコン週間シングルランキングでは、NMB48の28枚目のシングル『渚サイコー!』が、初週約20.5万枚を売り上げ、1位に輝いた。これにより、前々作『恋と愛のその間には』、前作『好きだ虫』に続き、3作連続・通算24作目のシングル1位を獲得。また、1stシングル『絶滅黒髪少女』の初登場1位から続く「デビュー(1st)からのシングル連続TOP10入り作品数」を28作に更新し、存在感を見せつけた(※1)。

 NMB48にとって本作は、ユニバーサル ミュージック移籍後初のシングル。さらに表題曲の「渚サイコー!」は、8月にチームNの劇場公演のステージで卒業を発表した渋谷凪咲の卒業ソングという位置付けだ。キラキラしたシンセサイザーと痛快なギターリフが融合したイントロを経て、Aメロ、Bメロはキュートでのびやかな歌唱が続く。その分サビでは、前半抑え気味だったエネルギーを爆発させるかのようなエモーショナルな展開にシフト。爽やかなバンドサウンドをバックにしたリズミカルな歌唱も印象的だ。

 歌詞は、海辺で出会った女の子に恋をする〈僕〉の視点で進行するが、〈独特のセンスが誰とも比較できない〉〈何で/そんなに面白いギャグを言うの?〉といったフレーズを見れば、それが渋谷凪咲のキャラクターを表しているのがわかる。しかもサビの始まりは〈渚サイコー!〉。“なぎさ”に当てた漢字こそ異なるものの、この楽曲を最後にグループを去る彼女へ向けた最大級の賛辞なのは明らかだ。Cメロの、渋谷とメンバーとの掛け合いはとりわけ感動的なパートで、お互いに卒業を惜しみながらも、送り出す側と去っていく側のどちらも笑顔で手を振る姿が目に浮かぶ。卒業ソングというとしんみりしたバラードになりがちなところ、これほど明るくポップな楽曲になったのも、やはり渋谷凪咲という稀代の愛されキャラあってのことだろう。

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