風男塾、東名阪ツアー『風流三昧』で7人全員が集結! 新たな配役で「七常の風器」や「チェンメン天国」を披露

風男塾『風流三昧』で7人全員集結

 2007年の始動以降、“人を元気にする”をモットーに活動を続け、今年9月24日にデビュー15周年を迎えた男装ユニット、風男塾。9月21日にベストアルバム『風男塾 15th Anniversary Best』をリリースし、気合い十分にアニバーサリーイヤーに突入した彼らが、10月8日東京・渋谷ストリームホールにて、東名阪ツアー『風男塾 LIVE 2022 〜風流三昧〜』の初日公演を行った。約2カ月ぶりに行われたワンマンライブの舞台には、8月に行われたワンマンライブ『風男塾 LIVE 2022 ~初志貫徹~』に不参加だった胡桃沢鼓太郎をはじめ、柚希関汰、英城凛空、葉崎アラン、赤星良宗、天堂太陽、凰紫丈源の7人が全員集結。ニコニコ生放送でも配信される中、新旧織り交ぜたセットリストでライブを展開した。本稿では、2部構成で行われた公演のうち、2部の模様をレポートする。

 アラン・鼓太郎ペアの影アナウンスを挟み、dreamBoatの研修生たち(梨人、永牙、吟華、翔琉、友夢、響玖、想太)による元気いっぱいのオープニングアクトからスタート。凛空・丈源ペアも影アナウンスで「盛り上がっていくぞ~!」「お~!」と呼びかけ、興奮を煽る。そこに聴き馴染みのあるSEが流れ始めると、ナレーションに合わせ、伝説の虎舞羅刀を掲げた新衣装の良宗がステージに登場。そう、『風男塾 15th Anniversary Best』にも収録された新バージョンの「七常の風器」が、本編の幕開けを告げたのである。

 棒術の経験があるという丈源は、棒状の乾坤紫刀を華麗に振り回しながら。なんとか反抗期を終えて(?)“親を大切に思う「孝」の心を持った”関汰は、一際大きく見える黄銃キャリオンを撃ち放ち、風王(ファンの呼称)にアピールする。じつは筋肉に自信があるという鼓太郎は、力強く風龍偃月桃を突きながら「やぁー!」と絶叫。凛空はフロアに鋭い視線を向けながら、豪快に闘青魂棒を振り回す。恐いもの知らずの太陽は兎雷電燈を勇ましく天に掲げ、「緑狂輪は円形の風器で、回すのが大変だと聞いているので、カッコよく回せるように頑張ります」(※1)と語っていたアランも、高速で緑狂輪を回して不敵な笑みを浮かべた。そして、相棒の風器と共に「七常の風器」を歌い始めると、ニコ生のコメント欄も「おいおい!」の掛け声で充満。舞台さながらの個性豊かな台詞で風王の心を掴み、鮮やかな歌声で次の曲に突入した。

 最初のMCでは、序盤の楽曲を振り返りながら新衣装の話題に。胸元にフリルのついた豪華な衣装を身につけた7人の姿は、まるでいろいろな国の王子様の集いといった雰囲気だったが、メンバーカラーである黄色の衣装に身を包んだ関汰が、良宗に「カレー王子」といじられていると明かして笑いを誘う。鼓太郎も関汰の肩章を見て「これはナンですか(笑)?」といじり、先輩・後輩の垣根を越えた仲の良さを見せつけた。

風男塾

 ここで、“トムヤムクン王子”(鼓太郎命名)こと太陽に誘われるように始まったのは、風男塾の代表曲の1つ「男装レボリューション」。歴代メンバーたちが受け継いできた「チェンメン天国」も、新たな配役で生まれ変わった胸キュン台詞が風王を惑わせる。さらに、今回のライブに先駆けてYouTubeで配信された『熱闘!風男塾net』にて、1年を通して47都道府県を廻ることを発表したメンバーは、今年訪れた地方での思い出を語りながら「my home town(関東編)」へ。関東各所の魅力をめいっぱい詰め込んだ歌詞で、東京公演に足を運んだ風王に特別なひとときをプレゼントする。神奈川出身の関汰が歌う神奈川パートでは、〈空飛ぶカモメのように〉という歌詞に合わせて、東京出身の鼓太郎がキュートに飛び回る場面も。地元民・鼓太郎の堂々たる歌声もさることながら、アランや良宗といった上京組が一生懸命に方言を再現して届ける姿も、各地の風王を想う愛に溢れていた。

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