Galileo Galilei、フレデリック、ORANGE RANGE、マキシマム ザ ホルモン……意外と多い“兄弟/姉妹バンド”の特性

 バンドごとにメンバーの関係性は大きく違う。幼馴染だったり学生時代の友達同士でバンドを結成するケースもあれば、プロ志向でバンド活動をしていくなかでの出会いで、メンバーになるケースもある。バンドの数だけ、メンバー同士の出会いがあるわけだが、ケースとして意外と多いのがメンバー同士が兄弟/姉妹であるというケースだ。

 例えば、2022年10月に再始動が発表されたGalileo Galileiがその一つ。ボーカル/ギターを務める尾崎雄貴と、ドラムスなどを担当する尾崎和樹が実の兄弟である。二人がGalileo Galileiを結成した歴史を紐解くと、兄弟同士でバンドごっこを行っていたことが原点であることに突き当たる。また今回、6年の歳月を経て突如として再結成が実現したのは、メンバーの中に兄弟がいて、活動がないなりにも関係が生まれる間柄であった部分も、影響しているのかもしれない。

 メンバー間で兄弟が在籍しているバンドといえば、フレデリックをイメージするバンド好きも少なくないだろう。ボーカル/ギターを担当する三原健司と、フレデリックのほとんど全ての楽曲とアートワークを手がけ、ベースを担当する三原康司が双子の兄弟だ。三原兄弟は双子ということもあり、高校時代は同じ軽音楽部に所属していた過去もある。お互いが音楽的に刺激し合ったことが、後のフレデリックの結成に繋がったとも言える。

 CHAIもメンバーに双子の姉妹がいるバンドだ。ボーカル/キーボードを務めるマナと、ボーカル/ギターを務めるカナが双子の姉妹である。彼女たちも同じ高校に通い、同じ軽音楽部に所属していた過去がある。高校時代は今とは異なるスタンスでバンドを組んでいたようだが、マナとカナを含めたメンバー3人が同じ軽音楽部に所属していたこともあり、フレデリックと同様に自然な流れでCHAIが結成されたのだろう。

 マキシマム ザ ホルモンは“歌と6弦と弟”のマキシマムザ亮君と、“ドラムと女声と姉”のナヲが姉弟である。ホルモンはライブや映像コンテンツでもメンバー間のかけあいに尺をとることが多いが、マキシマムザ亮君とナヲの姉弟ならではの息の合った掛け合いがみられるケースも多い。また、二人でテレビに出演する際は、比較的口数の少ないマキシマムザ亮君に対して、口数とボケ数多めのナヲがフォローに入ることも多く、姉弟の関係性の深さが垣間見れる。

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