Juice=Juice 段原瑠々×BEYOOOOONDS 山﨑夢羽「悲しきヘブン」も好評 YouTube企画から伝わるハロプロメンバーの歌唱力

 昨今では、タレントをプロモーションする際にSNSやYouTubeを利用することは欠かせなくなっているが、その中でもモーニング娘。’21らが所属するハロー!プロジェクトが運営するYouTubeチャンネルはとても個性的だ。最近注目を集めているのが、アップフロントチャンネルから公開されているメンバー1対1のデュオ企画「One on One」である。「One on One」はこれまでに6本の動画が投稿されており、ハロー!プロジェクト所属のメンバーやOGが出演している。同企画の見所は何と言っても、出演する2人のメンバーが聴かせるハーモニーである。「One on One」で歌われている楽曲は、どれもが高い歌唱力が必要となる歴代のハロプロの名曲。初期のハロプロの代表曲を現役メンバーが歌唱しているのは、原曲とは違った魅力、楽曲そのものの良さを感じられるだけでなく、ハロー!プロジェクトが“歌”を大事にして歴史を刻んできたという一貫性も象徴している。

COVERS – One on One – 悲しきヘブン / 段原瑠々 x 山﨑夢羽
℃-ute『The Power/悲しきヘブン』
℃-ute『The Power/悲しきヘブン』

 「One on One」の中でも一際目立つのは、Juice=Juiceの段原瑠々とBEYOOOOONDSの山﨑夢羽による「悲しきヘブン」(℃-ute)だろう。同楽曲は、ハロプロ楽曲の中でも最難関であることで知られている。というのも、主旋律とハモリが激しく入れ替わるため、歌唱する際には正確な音程やリズムなどが要求されるからである。それにも関わらず、原曲の歌唱を務めた元℃-uteの鈴木愛理と岡井千聖をはじめ、その後もカバーしたメンバーは、それぞれが個性を魅せながら高い歌唱スキルを見せつけてきたのだ。

 そして今回、「悲しきヘブン」を歌唱した段原と山﨑に、視聴者はさらなる感銘を受けたのではないだろうか。段原は、ハロプロ屈指の“歌うま集団”と呼ばれているJuice=Juiceに所属し、持ち味である力強く艶のある歌声でハロプロ研修生時代から歌姫として定評があった。一方で山﨑は、コミカルな楽曲が多いBEYOOOOONDSのエース的ポジションであり、映画『あの頃。』では松浦亜弥役も務める程のアイドル性で人気が高い。このように、正反対な個性であるように見える2人だが、ピッチの完璧さ故に「悲しきヘブン」ではパートの入れ替わりを卒なくこなしながら歌い上げている。また、ハロー!プロジェクトのメンバーはボイストレーニングの際にリズムを鍛えられるというエピソードがあるように、そのハーモニーは一寸のブレもないのだ。所々2人が歌い方の個性を出しながら、最難関の楽曲に挑むその姿には、釘付けになる視聴者も多かったようだ。

 「One on One」は、各グループのいわゆる“歌唱エース”と呼ばれるメンバーが登場しているわけではない(むしろ、“歌唱エース”という存在を決めにくいほど歌が上手いメンバーが多いのが、ハロー!プロジェクトの強みでもあるが)。同企画に対しては、「このメンバーの組み合わせで見たい!」といった期待が募り、楽しみにしているファンも多いことだろう。

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