King Gnu、三浦大知、RYUJI IMAICHI、THE RAMPAGE、サバプロ……確固たるオリジナリティを体現した最新作

 いまや日本の音楽シーンを牽引する存在となったKing Gnuのニューアルバム、トレンドに流されず、独自のスタイルを確立しつつある三浦大知のニューシングル。様々なジャンルの音楽を取り込みながら、確固たるオリジナリティを体現している5アーティストの新作を紹介します!

King Gnu『CEREMONY』(通常盤)

 「白日」のヒットをきっかけに爆発的ブレイクを果たし、日本の音楽シーンを象徴する存在となったKing Gnuのニューアルバム『CEREMONY』は、このバンドの根底にある音楽的雑食性、つまり、ロック、ジャズ、R&Bから現代音楽までを貪欲に飲み込み、大衆性と先鋭性を併せ持ったポップミュージックとして吐き出すスタイルをさらに突き詰めた作品となった。まるで70年代フォークのような雰囲気ではじまり、オルタナティブなセンスをまき散らすロックナンバーへと結実する「Teenager Forever」、スタジアムロック的なデカさ、ヤバさを放つ「飛行艇」、クラシカルな美しさをまとったバラードナンバー「壇上」。高度な音楽理論と奔放する閃きがぶつかり合うような楽曲がもたらす興奮は、明らかに異次元レベル。2020年を代表する1枚になると断言したい。

King Gnu – Teenager Forever
三浦大知『I’m Here』

 以前から「ジャンルに関係なく、“何をやっても三浦大知”という存在になりたい」という趣旨のコメントを繰り返しているが、このシングルを聴けば、その言葉が現実になりつつあることを実感してもらえるはず。表題曲「I‘m Here」は“ギターリフと歌”→“ピアノと歌”→“ビートと歌”という流れで始まり、楽曲が進むにつれてすべての音が混ざり合う(終盤には“歌だけ”になる場面も)、きわめて独創的なアレンジメントが施されたナンバー。面白いと感じたアイデアを自由に試しながら、“誰もやったことがない”と“誰もが一発で楽しめる”を共存させたこの曲には、三浦大知のオリジナリティが強烈に刻み込まれている。〈何処にも 行きたい場所がない〉から始まり、〈淀んだ今を/繋いで/ただ生きていけばいい〉という決意に至る歌詞も素晴らしい。

RYUJI IMAICHI『ZONE OF GOLD』

 前作アルバム『LIGHT>DARKNESS』から約1年5カ月振りとなるRYUJI IMAICHIの2ndソロアルバム『ZONE OF GOLD』。伝説的R&Bシンガー、ブライアン・マックナイトをはじめ国内外のアーティスト/クリエイターとのコラボレーションを軸にした本作は、90年代オールドスクールのR&Bをベースにしながら、10年代以降のネオソウル、ファンクリバイバル、ヒップホップなどの要素を加えた楽曲が並ぶ。ルーツミュージックへの愛を存分に感じさせつつ、いなたさを残したJ-POPに結びつけるスタイルは、EXILEから続く伝統だ。ブラックミュージックのエッセンスをたっぷり含んだサウンドを掴み取りながら、英語的な発声に逃げず、しっかりと日本語の歌を届けようとするボーカリゼーションもさらに向上している。

RYUJI IMAICHI / ZONE OF GOLD (Music Video)

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