Mr.Children、全シングル&アルバム配信解禁の意義 柴那典がリスナーへの影響含め考察
また柴氏は、LINE MUSICのランキングトップ10でMr.Childrenの楽曲が9曲ランクインしていたことに触れながら、彼らのストリーミング解禁が与える影響についても教えてくれた。
「10代の若い世代にも彼らのポップミュージックとしての強さや浸透力、普遍性が伝わったのではないかと思います。今、SNSなどを見るとたくさんのリスナーがそれぞれの“ミスチルプレイリスト”を作っています。Mr.Childrenの楽曲は単にヒットしたというだけでなく、それぞれの思い出や青春に寄り添っている曲が多いので、自分なりのプレイリストを作れて盛り上がりますよね。90年代にオリジナルのカセットテープを作っていたような感覚が、今の環境だとより手軽にできる。Mr.Childrenのストリーミング解禁はプレイリストの楽しさや文化が広まるひとつのきっかけにもなるかもしれませんね」
最後に柴氏は、楽曲が聴けるフォーマットをCDなどのパッケージに限定することは、結果的にアーティストにとって機会損失になっているのでは、と語った。Mr.Childrenの今回の動きは、国内アーティストのストリーミング解禁やリスナーへの普及において、一つの転換点となるはずだ。
(文=村上夏菜)