水城せとな『黒薔薇アリス D.C. al fine』愛と繁殖とは何か? シビアな問題にこそロマンが必要だ
水城せとなの愛と生殖についてのヴァンパイア・ロマネスク『黒薔薇アリス』が面白い。 当初は月刊「プリンセス」(秋田書店)で…
漫画家・藤生の魅力 多岐に渡るエッセイ漫画に通底するのは、生けるものへの優しさと深き愛
20年のあいだ連載されている漫画がある。 『マザーファッカーズ』。伝説になりつつあるBLエッセイ漫画だ。私は20年前、『マザー…
『推しが武道館いってくれたら死ぬ』「ガチ恋」のオタク、アイドルたちの葛藤 それぞれの悩みはどこに向かう?
『推しが武道館いってくれたら死ぬ』(徳間書店)は平尾アウリ著のアイドルとアイドルオタクについてのマンガだ。2020年にアニメ化さ…
「異世界転生」の進化系『私の推しは悪役令嬢。』王道ラブコメからシスターフッドの要素を取り入れより注目作へと進化
「異世界転生」作品が世の中を席巻している。 そもそも「異世界転生」とは、読んで字のごとく主人公が事故や事件で死んで、異世界に…
【漫画】主人公がおばあちゃんの作品はなぜ人気?「素敵」なおばあちゃん百合――『はなものがたり』の魅力
『海が走るエンドロール』(たらちねジョン著 秋田書店)や『メタモルフォーゼの縁側』(鶴谷香央理著 KADOKAWA)などでおばあ…
大人になって読む『セーラームーン』の素晴らしさ 短編「かぐや姫の恋人」を再読して
竹内直子の『美少女戦士セーラームーン』(講談社)について多くの説明は必要ないだろう。90年代を代表する少女マンガで、いまも不動の…
『美少女戦士セーラームーン』短編「カサブランカ・メモリー」に見る、火野レイの気高き魅力
武内直子作の『美少女戦士セーラームーン』の説明はほとんど必要ないだろう。平成初期の代表的な少女マンガの一つであり、今もなお人気の…
明日を頑張りたいあなたへの一杯ーー北川みゆき『今宵もお待ちしております』レビュー
大人になってお酒が飲めるようになると、少しの失敗談とともに、飲み方も洗練されていく。今日はよく頑張ったから祝杯を。今日は嫌なこと…
原作ファンが見たアニメ映画『フルーツバスケット―prelude-』 完結から16年、描かれた透と夾の新たな姿
少女マンガ好きなら、『フルバ』の名前を一度は聞いたことがあるだろう。高屋奈月の『フルーツバスケット』は『花とゆめ』(白泉社)にお…
『作りたい女と食べたい女』ごはんで通じ合う“百合マンガ”は堅苦しい覚悟を柔らかくほぐしてくれる
例えばホットケーキ。最近のホットケーキミックスは小袋に分けられているとはいえ、その分を一食、ひとりで食べきるのは難しい。ひとり暮…