布袋寅泰の記事一覧

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日本屈指のロック・ギタリスト兼シンガー。88年、氷室京介をも擁した伝説的ビートロック・バンドBOOWYを解散。同年アルバム『ギタリズム』でソロ・デビューを果たす。この求道的なスピリットに満ちた硬派ロック・アルバムは、当時としてはめずらしい全編英詞による極めてアーティスティックな作品であった。翌89年には、吉川晃司とのロック・ユニットCOMPLEXを結成し、1stアルバムをリリース。吉川特有の巻き舌歌唱法と、布袋のハード・エッジ・ギターが、ポップ・ミュージックという範疇のなか、ケンカ寸前にまで絡み合うスリリングな仕上がりに。計2枚のアルバムを残し、90年に惜しまれつつ解散。その後、ようやく実質的なソロ・キャリアをスタートさせ、「ビート・エモーション」「さらば青春の光」「スリル」「ポイズン」と、作家性と大衆側に接近したポップ性が見事に同居した楽曲を続々とリリース。ストイックなロック・ミュージシャンであると同時にヒット・メイカーとしての才能も開花させていった。また、プロデューサーとして今井美樹、江角マキコ、相川七瀬らを手掛け、こちらでも高い評価を獲得している。