『豊臣兄弟!』仲野太賀×中野英雄が親子共演 初登場の倉悠貴と菅田将暉のコメディ合戦も

NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』第21回「風雲!竹田城」では、後の黒田官兵衛となる小寺官兵衛(倉悠貴)が初登場となる。秀吉(池松壮亮)と小一郎(仲野太賀)の心強い味方となる軍師で、竹中半兵衛(菅田将暉)とともに“両兵衛”として並び称された天才的な存在、盟友として知られているが、この第21回では両雄がライバル心を燃やす姿が微笑ましい。

信長(小栗旬)の命を受け、播磨攻めの準備を進める秀吉。荒木村重(トータス松本)の仲介で出会ったのが、姫路城代の官兵衛だ。驚くことに、官兵衛は秀吉に姫路城を差し出すと言い出す。城主である小寺政職を織田方に従うようすでに説き伏せているという。すっかり官兵衛に心掴まれる秀吉だが、半兵衛は播磨のすべての国衆に人質を出すことを求める。それができれば臣従の証。鋭い眼光を向ける半兵衛に、官兵衛は目を見開き、「容易いことでありまする」と初めに自身の嫡男である松寿丸を差し出すことを約束した。
「(どうだ!)」といった官兵衛のドヤ顔に、半兵衛は口を半開き、眉間にしわを寄せ、舌唇を噛む。苦虫を噛み潰したような表情に、小一郎もただならぬ雰囲気を察知していた。さらに半兵衛は上月城の攻略を秀吉に進言。それに官兵衛は「穴がないことが、この策の穴でござる」と別の策を提言した。乗り気の秀吉に半兵衛も認めざるを得ず、唇を突き出しムスッとした表情。官兵衛による再びのドヤ顔に、半兵衛は眉をひそめ、左眉の先をピクンと動かし、面白くなさそうな心情を露わにする。

なだめる秀吉に、「どうせ私はつまらぬ男です」と嫉妬心を剥き出しにする半兵衛が愛らしい。官兵衛と半兵衛、新旧の参謀対決であり、どこかコメディの雰囲気漂う演技合戦。面白いのが6月19日公開の映画『黒牢城』では、菅田将暉が黒田官兵衛を演じていることであり、こちらでは黒沢清監督のもとシリアスな天才軍師を好演している。『豊臣兄弟!』にて、秀吉の半兵衛への「何か急いているのか?」というセリフがあるが、この先待ち受ける半兵衛の運命を考えると、運命的な公開スケジュールになりそうな予感がする。
第19回「過去からの刺客」を機に、夫婦としての仲を改めて築き始めている小一郎と慶(吉岡里帆)。酒が入っていることもあってか、見つめあっては互いに笑い合う、まるで新婚かのような初々しさだ。慶から小一郎へと肩を寄せようとしたその時、タイミング悪く秀吉が襖を開けて2人の間に入ってくる。驚く慶のその表情は、これまで見せたことのなかった、これまたコメディチックな表情である。

一方、但馬攻めを任せられた小一郎は、家来を差し置いて水を飲もうとする竹田城の太田垣輝延(中野英雄)に対して「家臣の命をなんじゃと思っとるんじゃ!」と怒鳴り、殴り抜けた。仲野太賀による、気迫に満ちた怒号。そして、その相手が父・中野英雄ということに息を飲む。太賀という名前の由来は、父・英雄が大河ドラマに出られるようにという思いから名付けたのは有名な話だが、その夢の舞台でこうして親子共演が実現するとは仲野太賀にとっても、中野英雄にとっても感慨深い瞬間になったことだろう。
竹田城を“ほぼ”無血開城した小一郎。対して、秀吉が攻めいった上月城では大勝利を収めるものの、女、子供に至るまでが惨殺される正反対な惨劇の場と化していた。
■放送情報
大河ドラマ『豊臣兄弟!』
NHK総合にて、毎週日曜20:00〜放送/毎週土曜13:05〜再放送
NHK BSにて、毎週日曜18:00〜放送
NHK BSP4Kにて、毎週日曜12:15〜放送/毎週日曜18:00〜再放送
出演:仲野太賀、池松壮亮、吉岡里帆、浜辺美波、白石聖、坂井真紀、宮澤エマ、倉沢杏菜
大東駿介、松下洸平、中島歩、要潤、山口馬木也、宮﨑あおい、小栗旬ほか
語り:安藤サクラ
脚本:八津弘幸
制作統括:松川博敬、堀内裕介
演出:渡邊良雄、渡辺哲也、田中正
音楽:木村秀彬
時代考証:黒田基樹、柴裕之
プロデューサー:高橋優香子、舟橋哲男、吉岡和彦(展開・プロモーション)、国友茜(広報)
写真提供=NHK






















