『対岸の家事』“詩穂”多部未華子にとって“紫陽花”が持つ特別な意味 存在感を強める織田梨沙

詩穂(多部未華子)にとっての“紫陽花”が持つ特別な意味が明かされた『対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜』(TBS系)第7話。「人に頼る」ということは、自分の現状を受け入れられていないとできないことなのかもしれない。
詩穂の専業主婦の先輩・坂上(田中美佐子)に認知症の疑いが浮上する。自分自身の異変に気づいてはいるものの、それが決定事項になるのが怖く、病院に行くのも渋る。そんな坂上のことが心配で、手作りのおかずをタッパーに入れて持参する詩穂の優しさや気遣いを素直に受け取ることができず、そんな自分にまた落ち込む。

中谷(ディーン・フジオカ)は詩穂のお節介を「善意にも悪意にも脅威にもなり得る」と言い、虎朗(一ノ瀬ワタル)は「自分に余裕がない時に優しくされちゃうと余計にしんどくなっちゃうやつ」と呟くが、誰しもに身に覚えがある感情ではないだろうか。

どんどんできないことが増えていく自分の変化に戸惑い、心が追いつかない坂上は詩穂にも「家に来ないで」と突き放し、娘の里美(美村里江)にも「一人にして欲しい」と静かに心のシャッターを下ろしてしまう。

ただそれは里美も同じで、母親が望むような結婚をして母親になるという人生を選ばなかった負い目から、この緊急事態に家族のことも仕事も完璧に1人でやってのけようと躍起になってしまう。

また中谷にも同じような節があり、娘の夜泣き再発で疲労が溜まっていても詩穂からの手伝いの申し出も断り、何やら家事の便利グッズを妻・樹里(島袋寛子)から渡されても「楽がしたい訳じゃない」と引き続き完璧主義を貫こうとする。






















