池松壮亮がナレーション オスカーノミネート作『ノー・アザー・ランド』日本版予告公開
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2月21日に公開されるドキュメンタリー映画『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』の日本版予告編が公開された。
第97回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた本作は、パレスチナ人とイスラエル人の若手監督によるドキュメンタリー映画。ヨルダン川西岸のパレスチナ人居住地区「マサーフェル・ヤッタ」で、破壊される故郷を撮影し続けるパレスチナ人青年バーセルと、彼を支えるイスラエル人青年ユヴァルという、敵同士だったはずの2人のによる決死の活動を2023年10月までの4年間に渡り記録した。
日本版予告編は、マサーフェル・ヤッタにあるバーセルの暮らす村をイスラエル軍の無数の軍用車両が急襲し、動画撮影をしていたパレスチナ人の青年が兵士に襲われる緊迫の場面で幕を開ける。彼はイスラエル軍の不当な行いに心を痛めてこの村にやってきたジャーナリスト・ユヴァルからのサポートの申し出を快く受け入れるが、バーセルとともに占領に抗ってきたハムダーンがユヴァルに「イスラエル人だろ? 侵略者の仲間など信頼できない」と面と向かって厳しい言葉を投げかける様子も。映像の最後では、同じ想いで行動を共にするバーセルとユヴァルが笑顔で互いの顔を見る様子を捉えるが、そこに記された「一滴のしずくから、世界は変わる」というメッセージは、バーセルが本作の中で村人たちに諦めないことの大事さを呼びかけた際の言葉がベースになっている。
予告編のナレーションを担当したのは俳優の池松壮亮。映画の予告編でナレーションを務めるのは本作が初となる。今回のナレーションに際して、池松は「並外れた作品だと思いました。このような形でこの作品に賛同できることをとても光栄に思っています。異なるバックグラウンドを持つ4名の監督が親密に手を取り合い、同じ空の下の現実を伝えようと、ジャーナリズムへの献身と努力で世界に情報を伝えてくれました。決して他人事ではいられず、無関心ではいられませんでした。今作に出会えたことに感謝しています。 今この映画を、是非観ていただきたいです」とコメントを寄せた。
■公開情報
『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』
2月21日(金)TOHOシネマズ シャンテ、シネ・リーブル池袋ほか全国公開
監督:バーセル・アドラー、ユヴァル・アブラハーム、ハムダーン・バラール、ラヘル・ショール
配給:トランスフォーマー
2024年/ノルウェー、パレスチナ/アラビア語、ヘブライ語、英語/5.1ch/95分/原題:NO OTHER LAND/日本語字幕:額賀深雪
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