『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編、河西健吾の“無感情”の演技にしびれる 釘宮理恵の鎹鴉にも注目
4月から放送がスタートした『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編。前回放送された第2話「縁壱零式」では、炭治郎は小鉄によるスパルタ指導のもと、戦闘訓練用の絡繰(からくり)人形・縁壱零式を使った修行を行う。霞柱の時透無一郎との対立が印象的な回であった。
無一郎は、名前に「無」がつく通り、感情の起伏が見えない人物である。合理的に物事を考え、徹底的に「正しさ」を求めている。縁壱零式を使って修行を行うため、小鉄から縁壱零式の鍵を奪おうとしていた。
「柱の時間と刀鍛冶の時間は全く違う」「刀鍛冶は戦えない。人の命を救えない。武器を作るしか能がないから」といったセリフから、無一郎の冷徹な様子が窺える。
セリフ同様、無一郎の口調からも感情が読めない。驚いた時も責める時も、常に一定のテンポ感で、同じトーンで相手に話すため、聞いている方は自分が舐められているように感じる。炭治郎も、その無一郎の口ぶりに「残酷」だと苛立っていた。
無一郎を演じたのは、『3月のライオン』で桐山零役を務めた河西健吾。感情が見えず、どこか現実を諦めているような話し方が、無一郎とピッタリとハマる。
今回初登場したのが、無一郎の鎹鴉。鬼殺隊の伝令係としてこれまで何度も登場した鎹鴉だが、無一郎の鎹鴉は他の鴉とは一味違う。
無一郎を「アノ子ハ天才ナノヨ」と絶賛し、得意げに笑ったり、「バッカジャナイノ」と炭治郎たちを馬鹿にしたりする様子は、無一郎とは対照的にかなり感情が分かりやすい鴉だった。