『ジークアクス』第2話以降はどんな展開に? “マチュ=ハマーン説”など設定を深掘り考察

4月8日深夜より、いよいよ放送が始まった『ガンダム』シリーズの最新作『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』。初代『機動戦士ガンダム』(以下、ファースト)の設定を大胆に改変するというアプローチによって大きな話題を呼んでいる同作だが、今後どのような展開が待ち受けているのだろうか。
本稿では先行劇場版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』の内容を踏まえつつ、注目すべきポイントの考察を行っていきたい。
※本稿は『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』のネタバレを含みます。
まずはあらすじを簡単に説明しておくと、主人公はスペース・コロニーで暮らす女子高生の“マチュ”ことアマテ・ユズリハ。難民の少女ニャアンとの偶然の出会いをきっかけに、モビルスーツ「GQuuuuuuX」(ジークアクス)に乗ったマチュは、戦いの日々に飛び込んでいく。
先行劇場版で明確に描かれているように、同作は『ファースト』におけるジオン公国が地球連邦に勝利を収めた“if”の物語。時系列的には、一年戦争の終結から5年後の宇宙世紀0085年にあたる。
TVアニメ版も先行劇場版の内容を踏襲しており、予告編などの情報から推測するかぎり、第2話、第3話辺りまでが既出の展開になりそうだ。ではそれ以降、何を描くのかといえば、やはり重要なカギを握るのはララァ・スンだろう。
たとえば第1話では、「GQuuuuuuX」に乗り込んだマチュが“キラキラ”と形容される精神世界をたゆたう姿が描かれている。この描写は、『ファースト』でララァとアムロがニュータイプ特有のテレパシーめいた能力で交信している時の演出に近い。
しかもマチュは“キラキラ”体験中、「ラ、ラ」から始まるコーラスを聞き取っていた。このコーラスは『ファースト』にて、ララァが登場するシーンで流れ出すものにそっくりだ。より正確に言うと、サイコミュシステムによって増幅されたララァの脳波が、遠距離の人間に影響を与えていることを示す表現なのだが、なおさら『ジークアクス』世界とララァのつながりを疑わざるを得ない。
「GQuuuuuuX」にはオメガ・サイコミュと呼ばれるシステムが搭載されており、マチュはそれを起動することによって、“キラキラ”を体験した。ほかにも「フラナガンスクール」など、ララァに関連しそうな設定がいくつも登場しているため、この先彼女が重要人物となる可能性は高いのではないだろうか。
また3月23日に公開された動画「TV Series Promotion Reel」では、先行劇場版で描かれていなかった要素もチラ見せされている。とくに印象的なのはマチュの「地球行きたい、絶対行きたい!」というセリフで、今作でも『ガンダム』シリーズでお馴染みとなっている大気圏突入などの展開が見られるのかもしれない。
ちなみにこの動画をめぐって、SNSなどではいささか突飛な説も浮上していた。それは「マチュ=ハマーン・カーン」説。ハマーンは『機動戦士Ζガンダム』などに登場した、ジオン復興を目論む人物だ。
実のところマチュは以前から、髪色が似ていること、強力なニュータイプであること、年齢設定が近いことなどを理由に“別世界線のハマーン”ではないかと疑われていた。そこにきて動画では、マチュがサングラスをかけ、水着姿でビーチベッドに横たわっている姿が登場。これは奇しくも『機動戦士ガンダムZZ』の第18話で描かれたハマーンの姿とよく似ていた。
そもそもマチュは異様なほど強力なニュータイプなので、「実は特別な出自だった」という裏設定があってもおかしくはなさそうだ。とはいえ2人には設定上の類似点よりも相違点の方が多いので、今のところはこじつけめいた説ではある。今後どのような描写が出てくるのか、注目していきたい。





















