『鬼滅の刃』『水星の魔女』『【推しの子】』など、“覇権”候補大量の4月アニメ注目作
2023年も3カ月が過ぎようとしており、TVアニメも春クールを目前に控えている。今回は4月から放送されるTVアニメが放送直前ということで、注目の作品をいくつか紹介していきたい。なお、今回は放送前ということもあり、人気原作作品や、続編作品を中心に紹介する。
『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編
まず、春クールの目玉といえば『「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編』だろう。今や令和を代表する国民的人気作のTVアニメということもあり、劇場公開された『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』は「遊郭編」のクライマックスである第10話と第11話+「刀鍛冶の里編」の第1話を先行公開という形式でありながら、ワールドツアーも行われて全世界規模での高い注目を集めている。今作も引き続きufotableが制作を担当しており、豪華絢爛なアクション描写も含めて注目すべき点が多く、人気・内容の両面においていわゆる覇権候補の筆頭だ。
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』Season2
そして同じく目玉といえるのは『機動戦士ガンダム 水星の魔女』Season2だ。2022年の10月から12月にSeason1が放送され、衝撃の最終回を迎えたことでも大きな話題となった。旧来のガンダムファンのみならず、新規のファンを多く獲得していることでも話題となっており、放送終了から3カ月が過ぎても人気が継続し、続きを待ち望むファンも多い。宇宙と地球の対立に加えて、主人公であるスレッタ・マーキュリーやエアリアルの謎がどのように解明されていくのだろうか。こちらも要注目の作品だ。
『【推しの子】』
続編ではない注目作としては『【推しの子】』を挙げたい。原作漫画は『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』(集英社)の赤坂アカが原作を、作画を『クズの本懐』(スクウェア・エニックス)などの横槍メンゴが務めており、2022年10月時点で単行本の累計部数は380万部を突破し、こちらも劇場で先行上映を果たしている。主人公は産婦人科医であり、推しのアイドルの妊娠を診察するが、アイドルのストーカーの手により命を落とす。しかし、生前に推していたアイドルの子供として転生して……といった内容だ。こちらはアニメーション制作を動画工房が担当。日常的なギャグ描写を得意とするスタジオがどのように調理するのか楽しみだ。
『王様ランキング 勇気の宝箱』
続いて紹介するのは『王様ランキング 勇気の宝箱』だ。こちらは2021年10月から2022年3月まで放送された『王様ランキング』の関連作品となる。耳が聞こえず言葉も話せず非力なボッジ王子が、国を中心に巻き起こる騒動に対して奮闘する様子を描く。近年のアニメーション表現は現実に即したリアル路線であることが求められる場合も多いが、今作はまるで絵本のようなタッチの映像が魅力的だ。また制作はNetflix映画『バブル』などのWIT STUDIOが務め、空間的なアクション描写に定評があるため、今作もそのルックからは想像もできないアクション描写の数々を堪能できるだろう。