原田ひ香、新作『#台所のあるところ』刊行、サイン会も実施 “暮らし”を見つめる連作小説

原田ひ香『#台所のあるところ』発売

 原田ひ香の『#台所のあるところ』(文藝春秋)が5月13日(水)に発売された。

 子どもが家を巣立ち、夫も仕事で海外へ、一軒家にひとり残された専業主婦。コスパ・タイパ重視の彼氏との暮らしが窮屈な27歳。4人の子どもを育てるシングルマザー…それぞれに悩みを抱える6人の女性たちには、30分の深夜ドラマ「台所のあるところ」の視聴者という共通点があった――『#台所のあるところ』は、台所から浮かび上がる日々のままならない暮らしをそっと肯定する物語。あたたかい光が差し込む台所を描いた装画は、「家」をテーマにした作品が世界で大人気のイラストレーター、井田千秋による描き下ろしだ。

 原田ひ香は「テレビについて否定的な意見もあるようですが、ドラマや映画を同じ時間に観てSNSで意見を言い合うことは、これまでになかった、新しい楽しみ方だと思います。自分の小説をドラマ化していただいた時に『#』でコメントを追いました。それを見ているうちに、今は皆、同じものを楽しんでいるけれど、その奥には別々の生活があり、別々の人生があるのだろうと気づきました。それをもっと見つめてみたい、という気持ちがこの作品につながりました。」とコメントした。

 発売前にひと足先に本作を読んだ書店員からのコメントが到着。刊行を記念して、有隣堂アトレ恵比寿店にて、原田のサイン会も開催される。

書店員コメント

「切なく温かいホーム小説」
家族の暮らしを支えてきた「台所」。そこは料理の場所だけではなく、愛する家族たちとの時間が積み重ねられた心の拠り所。そんな、台所という舞台から開かれていく人生の変化に、心が揺らめきました。月日と共に重なった想いが胸にじわっと沁みる、切なく温かいホーム小説。読み終えた後、目に見えない重荷を降ろしたような、ほっとした気持ちに包まれました。(紀伊國屋書店福岡本店 宗岡敦子)

「自分自身のこれからの人生も考えてみたくなりました」
深夜枠の30分ドラマ化、希望します!ままならない人生、キラキラしていない人生、そんな日常にもそれぞれの物語がある。「自分に与えられた運命の中で、よりよいと思える道を探しつつ、その中で生きていかなくてはならない。」自分のための人生へと進み出した女性たちが清々しく、自分自身のこれからの人生も考えてみたくなりました。(未来屋書店加西北条店 尹悠子)

「ひ香さんの奥深さと緻密さに感動」
それぞれの女性の台所とその生き方が、自分と重なるものもそうでないものも含めて深く感じ入りました。台所で食事を作って食べること、それがたとえ丁寧なメニューでなくても生きることそのものであると感じます。今まで言葉にならなかったようなことが言語化されているのを感じ、ひ香さんの奥深さと緻密さに感動しました。おもしろかったです。(ジュンク堂書店名古屋店 長尾香依子)

■書誌情報
『#台所のあるところ』
著者:原田ひ香
価格:1,980円(税込)
発売日:2026年5月13日
出版社:文藝春秋

■サイン会情報
『#台所のあるところ サイン会』
登壇者:原田ひ香
日時:2026年5月23日 14:00~15:40
場所:有隣堂アトレ恵比寿店

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