FANTASTICSの堀夏喜が5月2日、HMV&BOOKS SHIBUYAにて、1st写真集『LIVING FOR』(幻冬舎)刊行記念イベントを前に記者会見に登壇。写真集に込めた思いを語った。
幻冬舎とLDH JAPANがタッグを組み、毎月1冊、9カ月連続でFANTASTICSの書籍を刊行する大型企画【GL-9 ~FANTASTICS BOOKS~】。本プロジェクトの第3作として、パフォーマー・堀夏喜の1st写真集『LIVING FOR』が5月1日にリリースされた。堀自身が長年“叶えたい”と切望し続けていた1st写真集の撮影地は、憧れの街・パリ。本書のテーマは「暮らすように過ごす」。どこまでもリアルさにこだわり、滞在期間中は男性スタッフたちと一つ屋根の下で生活し、全編ノーメイクで撮影を実施した。さらに本編の最後には、私物のカメラで撮影したカットも掲載。手に取った人がこの旅を共にし、一緒に思い出のアルバムを見ているような感覚になる、そんな作品が完成した。加えてインタビューでは、旅の思い出に加え、これまであまり語られてこなかったFANTASTICSになるまでの歩みや自身の内面についても語っている。“素顔の堀夏喜”という言葉にふさわしい一冊となっている。
会見に登壇した堀は、念願だった初の写真集が発売されたことについて、「自分の夢でもあった写真集を出すことができて、寂しくもあります。この写真集のことを考えていた時間がすごく好きだったので、とうとう出たんだなっていう、ちょっと親心的な寂しさ、親元を離れるような気持ちもあるんですけど、たくさんの方にこの本を読んでいただきたいと思うと、すごく楽しみな気持ちでいっぱいです」と、意外にも“親心”のような心境を明かした。
お気に入りの写真として、映画館の赤いシートに座るショットを選んだ理由については、「僕、リファレンスを出した時に、全く同じような真っ赤な椅子の中で撮りたいっていう、すごくドンピシャなリファレンスを出していて、その通りの映画館で撮ることができました」と語り、「その映画館も100年以上営業されている古い場所で、そういった空気感もこの写真ですごく思い出せますし、何と言っても僕の表情がそこに浸っている顔をしているなと思って、この写真は気に入っています」と説明した。
今回のプロジェクトではすでに、パフォーマー・澤本夏輝のフォトエッセイ『きらきらじゃない、僕の輝き方』、瀬口黎弥の写真集『Lei』など、それぞれ個性を活かした作品が誕生している。今回の写真集で自身らしさが表現されている点について問われると、「まず表紙からそれぞれ違うんですけど、僕のは特に違っていて、カバーの高さが少し違ったりとか。この一冊を通してすごく自分のこだわりと、自分の血が通った本になっていると思っています。自分という人間を一冊にまとめたらこうなるよな、という本ができているので、そこが個性なのかなと思います」と自信をのぞかせた。
また、澤本がフォトエッセイ発売時に「みんなの評価のハードルを上げてきました」と語っていたことに対し、自身の作品がそれを超えられたかと問われると、「このプロジェクトで僕の写真集を含めて3冊出ていますが、ジャンルが全然違うんですよね。それぞれ個性が豊かすぎて。だから、隣のレーンを走らせていただきましたって感じです」とコメント。さらに、今後このプロジェクトで“すごいレーン”を作りそうなメンバーを聞かれると、「世界さんです。理由は言えないけど、なんかすごそうで楽しみです」と笑みを浮かべた。
タイトルの『LIVING FOR』については、「写真集を撮り終えてからタイトルを決めようと思っていたんですが、帰ってきてみて、ものづくりや表現することが自分にとっての生きがいだなと思ったので『LIVING FOR』にしました。そして、パリで生活しているかのような風景を切り取りたいというテーマもあったので、“住む”という意味と“生きがい”という意味の両方を持つこの言葉はピッタリなんじゃないかなと思って付けました」と理由を語った。
パリでのエピソードについては、「シャワーを浴びているシーンがあって、それが撮影初日の朝だったんです。朝はやっぱりすごく寒くて、バスタブにお湯を張っていたら全部使い切ってしまったみたいで、その後シャワーを浴びたら全部冷水だったんですよ。めちゃくちゃ寒くて、そこから1日大変でした。(撮影では)ベンチコートみたいなガウンを着させてもらったんですけど、顔があまりにも白くなってしまって、撮影のために温めてもらいました」と笑顔で振り返った。
今回の撮影地であるパリに憧れた理由については、「決定的な何かがあったわけではないんですが、自然と惹かれるものがフランス発だったりパリ発だったりすることが多くて」と語り、ファッションや映画など、幼い頃からの積み重ねでパリに行ってみたいと思うようになったという。
恒例の写真集の点数を聞かれると、「230点です!」と即答。「最初、打ち合わせから好き放題言っていたんです。ダメでもいいやという精神で全部一回言ってみようと。そしたらまさか全部叶ってしまって。さらにスタッフの方々が本当に素晴らしくて、たくさんのクリエイティブが生まれて、予想以上のものにどんどんプラスされていって、230点までたどり着きました」と満足げに語った。
最後に、「この『LIVING FOR』は、自分がわがままを言いまくって好き放題やらせていただく代わりに、全身全霊で向き合い、最後までしっかりと血を通わせ続けた一冊です。好きなことをやった先にこんな形になるんだなということを感じていただけたらうれしいですし、これを見てパリに行ってみたいなと思ってもらえたらいいなと思います」とメッセージを送った。
■書誌情報
堀夏喜 1st写真集『LIVING FOR』
撮影:池満広大(bNm)
価格:¥3,300
発売日:2026年5月1日
出版社:幻冬舎
カメラマン・ライター(昨年は主に、記者会見取材、国内ドラマ、俳優、日向坂46、写真集etc...)。
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