【訃報】つげ義春が死去 日本サブカルチャー史に大きな影響を与えた漫画家

漫画家のつげ義春が、誤嚥性肺炎のため死去したと筑摩書房より発表された。2026年3月3日、88歳での大往生だった。
つげ義春は、「ねじ式」「無能の人」などの代表作で知られ、日本の漫画表現の新たな地平を開いた一人と言われる。貸本漫画時代から活躍し、その後「ガロ」で発表した作品によって熱狂的な支持を集めた。
浅野いにお(代表作:『おやすみプンプン』『MUJINA INTO THE DEEP』)はじめ、今なお多くの漫画家に影響を与えてきた。
2020年に第47回アングレーム国際漫画祭特別栄誉賞を、2024年には旭日中綬章を受章するなど、国内外で高く評価された漫画家だった。
【遺族からのコメント】
父つげ義春は、昨年9月頃より体調を崩しておりましたが、3月3日、東京都内の病院にて誤嚥性肺炎のため、88歳で永眠いたしました。なお、葬儀は3月9日に親族のみで執り行いました。
公の場に出ることを好まず、静かに暮らしていた父ではありましたが、家では毎日家族と食卓を囲む、家族想いの人でもありました。
また、シュールな作品からリアリズム作品、夢や旅を題材にしたものまで、幅広いジャンルを描き分けることのできる、稀有な漫画家であったと思います。
これまで父の作品を大切にしてくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。
そしてこれからも父の作品を読み続けていただけましたら、父にとりましてこの上ない供養となるものと存じます。
なお、誠に勝手ながら、遺族の心情をお汲み取り頂き、ご取材等はご遠慮くださいますようお願い申し上げます。
遺族
■つげ義春(つげ・よしはる)

1937(昭和12)年、東京葛飾生まれ。
子供のころからいくつものアルバイトを経験し、小学校卒業とともにメッキ工場に勤める。その後職を変わりながら、職業としてマンガ家をめざし、1955(昭和30)年に単行本『白面夜叉』で本格デビュー。貸本マンガや子供向け雑誌で活躍。
1965(昭和40)年から『ガロ』に作品を発表し、注目を集める。独特な作風で知られ、寡作ながら版を変えて作品集が刊行され続けている。
代表作に「ねじ式」「無能の人」「ゲンセンカン主人」「李さん一家」がある。ほかにエッセイ集として『つげ義春の温泉』『貧困旅行記』、対談集として『つげ義春が語る』など幅広く発表している。
2020(令和2)年、第47回アングレーム国際漫画祭特別栄誉賞受賞。2022(令和4)年、日本芸術院会員に選出。2024(令和6)年、旭日中綬章受章。























