【漫画】台風一過、どんな景色が一番“エモい”? 画面彩色のこだわりにも注目『台風一過のピンクの世界』

空に現れたピンク色の夕焼け――。それを写真に収めようとする男女を青春のエモさとともに描く漫画『台風一過のピンクの世界』がXに投稿されている。
作者は春実ぽぽこさん(@popo202310)。目前の美しさと、それにつられて浮ぶ瑞々しい感情をどのように形にしていったのか。制作の背景とこだわりを聞いた。(小池直也)
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――本作の着想について教えてください。何か制作における、きっかけなどがあったのでしょうか?
春実ぽぽこ(以下、春実):きっかけは台風の日にピンク色に染まった風景を実際に見たことです。現実の世界じゃないみたいで「不思議だなー、『エモい』みたいだなー」とひとりで思うだけでしたが、もし誰かといたらその景色を共有できて、それで通じ合えたら嬉しいし、恋とか愛とか難しいことを考えずに「好きだー」という気持ちが溢れるなと思って描きました。
――写真部、青春といった設定についても知りたいです。
春実:空が綺麗だからとスマホでパッと撮っても全然思ったように撮れないじゃないですか。その描写で、あるあるというかリアリティを出したいと思って。
私も実際、写真部に所属していたのですが、最近はスマホのカメラでも綺麗な写真を撮れるので、ガチじゃない子はスマホで撮ってるみたいです。そういった写真との距離感や夕焼けの刹那感、「それより今この実感を大切にしようよ」という感覚を上手く表現できるのは写真部という設定かなと。
――そして最後の「エモっ」という最後のセリフが効いているなと感じました。ストーリー作りで意識したことは?
春実:「エモっ」ってセリフを言わせたくて描いたとこもあるので嬉しいです。ストーリー作りについては、ほとんどがひとりで夕焼けや白い月を撮る数分の間に考えたことなので、「見えたものを描いた」という感覚なのですが……。
あとは男の子の心がぐわっと動くのを上手く表現するにはどうするかと、最後の「エモっ」ってセリフが意図した意味で届くように、は悩んだ気がします。
――他にこだわりなどはありましたか?
春実:地味なこだわりは女の子がスマホをストラップで持っていることです。テロっとしたワンピースとズボンってポケットがないことがあって……、それにリュックだとストラップで持つしかない。できれば服にポケットを必須で付けてほしいって思いで描きました(笑)。
――作画のこだわりをお願いします。
春実:ピンクの色味には少しこだわりました。実際に見た夕焼けの世界に近いよう意識しましたし、これを読んだ人が同じように夕方にピンクに染まった空を見て、作品を思い出してくれたらと思って色をつけました。
――昨年は漫画『温暖禍』で「第4回アクション月例漫画賞」の佳作を獲られています。この受賞のことを振り返っていただきたいです。
春実:今まで漫画賞に応募してみようと思ったことがありませんでした。漫画を描き始めたのもここ数年ですし、それまで趣味で描いていたんです。なので「漫賞に応募してみませんか?」というお話を頂いて、初めて漫画を仕事にすることを考えました。
私はすごく自己評価が低いタイプなのですが、佳作をいただいて、自分が頭に描いているものを面白いと思ってくれる人がいるんだとすごく嬉しかったです。そして、自分の強みの部分を知れて励みにもなりました。
――出展予定の2月のコミティアへの意気込みをお願いします。
春実:2月のコミティアでは『夫の姉の旦那の父』という、関係性が薄い親戚の通夜で出会った遠い親戚の人との交流の話の同人誌を発行予定です。今まではSFっぽい、少し不思議な話を描くことが多かったのですが、うっすらファンタジー要素もある、前向きになれる話です。ぜひお手に取っていただければと思います。
――今後はどんな活動をされていきますか?
春実:今後はより多くの方に読んでいただけるよう漫画連載を目指して励んでいこうと思っています。読んだ人が「この世界は素晴らしい」と思えるような作品を描いていきたいです。














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