【漫画】大人になってピアノ体験、ダサい? ハッピーへのヒントをもらえるエッセイ

【漫画】大人になってピアノ体験、ダサい?

 大人の習い事で子どもの頃の自分を救う――。そんな表現が刺さるのエッセイ漫画『小さい頃からの夢だった「ピアノを習う」を30歳で叶えた話』がXで7000を超えるいいねを集めて人気となっている。

 作者・よざひかるさん(@HikaruYoza)はライターを本業としながら漫画を描き始め、まだ1年ほどだという。新しい領域にチャレンジし続ける彼女が本作に込めた想いとは。(小池直也)

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©『仕事とスマホで終わる日々が「習いごと」で変わった話』 よざひかる/KADOKAWA

――Xでの反響はいかがですか?

よざひかる(以下、よざ):想定していた以上に反応がありました。「ピアノをやってみたかったけど、やっていいのかわからなかった」「近所のピアノ教室を探してしまった」という人が意外と多くて、嬉しかったです。

 「子ども時代に無理やり習わされていたけど、今なら楽しめるかも」と思った方も、色々な語り口で思い出を語ってくださる人もいました。

――よざさんは書籍『習いごとで変わった話』として、多様な習い事をエッセイ漫画にされています。制作のきっかけは何でしたか?

よざ:会社員として働いていた頃に、ネタとして友達に習い事について話すと反応がよかったんです。目を見開いて熱心に話す姿が印象に残ったみたいで(笑)。その影響で習い事を始める人もいましたね。

 最初は文学フリマに同人誌として出そうかと思って、Xに少しずつ投稿したんです。そこでKADOKAWAの編集の方に出版のお話をいただきました。

――これまでにどんな習い事を?

よざ:英語から始まり、絵画教室、作曲、ピアノ、ボイトレ、韓国語といった感じです。コロナ禍で色々な会議がキャンセルになり、30分くらいの暇な時間が生まれたんですよ。それで「これ、英語習えるんじゃないか?」と。

 続けていくと上達していくので、「何でも毎日やれば上手くなるんじゃないか?」と思ったのが最初でしたね。正直、作曲は上手くないですけど、半年前の自分よりかは上手くなるんです。それが楽しくて。手当たり次第に始めてしまいました(笑)。

――始めるまでのハードルを感じたりはしませんか。

よざ:実際にやってみると先生が手綱を引っ張ってくれるから、気楽なんですけどね。

――少し弾いただけのグランドピアノの音色に感動するシーンも印象的でした。

よざ:全然盛っていない実話です(笑)。びっくりするくらい音がいいんですよ。それを聴いて固まってしまい、「これ月謝を払えば弾けるんですか?」という。もともとピアノの曲が好きだったのもありますが、音だけで不安が吹き飛びましたね。

 そういえば、先生も「子どもだとピアノの魅力を理解するのが難しいけど、大人だとこんなに感動してくれて嬉しいです」と話してくれていました。

――他にこだわって描いた部分などは?

よざ:小さい頃にやりたかったことを今始めてもいい、ということは習い事を通じて発見した大きなことでした。漫画にも出てくるように「小さい頃の自分を救う」という部分は後半で強めに描きたかったポイントです。

 あとは広告代理店に長くいたり、「デイリーポータルZ」でライターもしているのですが、記事を書くときと同じく、伝わりやすい内容を目指しています。ライターとして常々思うのですが、文章って読まれづらくなっている気がするんですよ。おばあちゃんとかは読んでくれない(笑)。だから漫画として読んでもらえるのは嬉しいです。

――作画についてはいかがでしょう。

よざ:実は漫画講座で習いながら描き始めて、ちょうど1年くらいなんですよ。だから伝わりますように、というお祈りに近いものがありました。編集の方にアドバイスをもらいながら形にしたのが『習いごとで変わった話』です。実力のマックス値を超える勢いでやらないと、形にできないと思ってましたね。

――次回作の構想はありますか?

よざ:特にはありませんが、続けていきたいです。ライターを本業としてやりつつ、記事で書いていたことを漫画にしたり、自分が間に入ることで何かを伝えるような仕事ができたらいいなと思っています。


©『仕事とスマホで終わる日々が「習いごと」で変わった話』 よざひかる/KADOKAWA

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