300万歳の恐竜が人生を考える 韓国発キャラ本『JOGUMAN』日本上陸

韓国で人気のJOGUMANが日本初の書籍に

 『JOGUMAN ちっぽけなぼくらの存在理由』(主婦の友社)が12月10日(水)に発売された。

 韓国で大人気のキャラクターブランド「JOGUMAN」初の日本語版書籍。300万歳の恐竜が地球の隅っこで、私たちのように暮らしている……そんなユニークな設定の本書は、韓国で発売後ベストセラーに。主人公の恐竜・ブラキオや仲間の恐竜たちも人気が高く、キャラクターブランド「JOGUMAN」として、企業、病院、スポーツチームなどともコラボが行われ、SNSやグッズなども通し、ファンを増やし続けている。

 「300万年生きても、人生はむずかしい」。仕事や仲間との関係、日常のあれこれに悩みがちなブラキオ。自分のふがいなさに落ち込んだり、人間のふとした行動に愛おしさを感じたり、いつもの暮らしの中におもしろみを見つけたり……日々の小さなエピソードが短編マンガ形式で描かれます。ブラキオの日常を通し、ユニークな新しい視点、自分を肯定できる考え方、力を抜いて生きるヒント、ささやかな幸せへの気づきを得られる本書。ブラキオの問いが本書の中にも差し挟まれ、読む側もいっしょに考えることができる構成になっている。

 かわいいキャラクターが登場するマンガ形式の親しみやすさながら、生き方ヒントになる深みがあると評価される本書。ブラキオが伝える「ぼくたちは小さくてもそれぞれが大切な存在だ」というメッセージを受け、韓国では発売後、「ありのままの自分でいてもいいんだと伝えてくれる本」「この本があることで生きていける」「読むだけで笑顔になれる」といった、読者の声が多く寄せられ続けている。

著者

ジョグマンスタジオ
ジョディとベンによるクリエイティブスタジオ。主人公「ブラキオ」をはじめとした恐竜のキャラクターを通し、「私たちは小さな(ジョグマン)存在だが、重要でないわけではない」というメッセージを伝えている。2020年に刊行された原書(2025年に改訂版刊行)は韓国内で20~30代の若者を中心に人気を博し、SNSやグッズなども通して現在もファンを増やし続けている。2024年にはソウル市のアートイベント「ソウルライトDDP」で、著名なアーティストにまざってメディアアート作品「終わりと始まりの間」を展示。企業、病院、スポーツチームなどともコラボが行われ、多彩なプロジェクトでその世界を広げている。

翻訳

中川里沙
韓日翻訳者。韓国の書籍やウェブ漫画など、ジャンルを問わずに幅広く翻訳を手がけている。訳書に『大人の幸せは静かだ』『ハーバードの人生を変えるライティング』(共にかんき出版)、『会社のためではなく、自分のために働く、ということ』(日経BP)、『吾輩こそ猫である』(実業之日本社)などがある。

■書誌情報
『JOGUMAN ちっぽけなぼくらの存在理由』
著者:ジョグマンスタジオ
訳:中川里沙
価格:1,870円(税込)
発売日:2025年12月10日
出版社:主婦の友社

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