ドゥルーズ生誕100年記念 『アンチ・オイディプス』『千のプラトー』が愛蔵版で復刊決定

ジル・ドゥルーズとフェリックス・ガタリによる共著『アンチ・オイディプスーー資本主義と分裂症』(宇野邦一訳/河出書房新社)が2025年12月26日、『千のプラトー ーー資本主義と分裂症』(宇野邦一他訳/河出書房新社)が2026年2月に刊行される。
現代思想を代表するフランスの哲学者ジル・ドゥルーズとフェリックス・ガタリ。2人の主著『アンチ・オイディプス』と『千のプラトー』は、それぞれ「資本主義と分裂症」の第1巻と第2巻という位置づけとなっている。今回ジル・ドゥルーズの生誕100年、河出書房新社創業140周年を記念して、2つの歴史的名著の単行本版をそれぞれ、ハードカバー・一巻本の愛蔵版として刊行される。
『アンチ・オイディプス』の原書は1972年刊行。日本語版は市倉宏祐訳で1986年に河出書房新社より単行本(A5判上製・本文2段組・全1巻)として刊行。そして2006年に宇野邦一による新訳で河出文庫(A6判並製・本文1段組・全2巻)が刊行。以降しばらくして、単行本は品切れになっていた。
また『千のプラトー』の原書は1980年刊行。日本語版は宇野邦一ほか訳で1994年に河出書房新社より単行本(A5判上製・本文2段組・全1巻)として刊行、2010年の河出文庫(A6判並製・本文1段組・全3巻)刊行以降は、単行本は品切れとなっている。
■國分功一郎による推薦文
『アンチ・オイディプス』
君はぼろきれなんかにされてはいけないんだ!
ーーこれは、そんなささやかな、
しかし絶対に手放してはならない願いから書かれた本である。
時代は変わった。
けれども、ドゥルーズとガタリ、二人の問いかけは、
なおも読者の心を奮い立たせる。
『千のプラトー』
リゾームは実現した、と?
確かめてみるんだ。
国家の捕獲装置はいまどう作動しているか。
エディプス的でない無意識を我々は手にしたか。
知覚しえぬものになることの意味を理解したか。
この道具箱から概念を取り出してみるんだ。
そして試すんだ。
■書誌情報
『アンチ・オイディプス ーー資本主義と分裂症』
著者:ジル・ドゥルーズ、フェリックス・ガタリ
訳者:宇野邦一
価格:7,150円
発売日:2025年12月26日
出版社:河出書房新社
『千のプラトー ーー資本主義と分裂症』
著者:ジル・ドゥルーズ、フェリックス・ガタリ
訳者:宇野邦一、小沢秋広、田中敏彦、豊崎光一、宮林寛、守中高明
価格:8,800円(税込)
発売日:2026年2月
出版社:河出書房新社





















