ごみ拾いの全国大会を舞台に描く成長と友情の物語 麻沢奏『スポGOMI部杉野あかりの逆転』

『スポGOMI部杉野あかりの逆転』(麻沢奏 著、双葉社)が11月12日(水)に発売された。
【画像】『スポGOMI部杉野あかりの逆転』平野ノラの推薦コメント
10代向けライト文芸レーベル「双葉文庫パステルNOVEL」より発売の本作は、清掃活動を題材とした青春小説で、現実に存在する「スポGOMI甲子園」をモチーフに、部活動を通じて成長していく高校生たちが描かれている。
高校入学を機に「スポGOMI部」へ入部した杉野あかりが、仲間たちとごみ拾いの全国大会「スポGOMI甲子園」優勝を目指す過程を描く。活動を通じて彼女は、物事の見方や人との関わり方を少しずつ変えていく。物語では、地域を騒がせる未解決事件「幼稚園火災事件」も並行して描かれ、青春とミステリーの要素が交差する構成となっている。
著者の麻沢奏は、小説『笑っていたい、君がいるこの世界で』(スターツ出版)や『あの日の花火を君ともう一度』(双葉文庫)を手がけるなど、繊細な心理描写が得意。今作では、実在する清掃系の部活動を取材したうえで執筆を行い、活動の実態や参加者の熱意を作品に反映させたという。タレントの平野ノラが「清める力が友情と感動を生む」と語り、作品のテーマに共感を寄せている。
発売に合わせてヒノデワシ株式会社の文房具「まとまるくん」とのコラボキャンペーンも実施される。対象店舗で『スポGOMI部杉野あかりの逆転』を購入した読者に、本作限定オリジナルデザインの「ちびまとまるくん」が特典として配布される。作品の「掃除」というテーマにちなみ、消しカスがまとまりやすい同製品がコラボアイテムに選ばれた。
あらすじ
高校入学の春、杉野あかりが強引に誘われて入ることになった部活は「スポGOMI部」。ごみ拾いや清掃が主な活動内容なだけに「面倒くさそう」と敬遠される部活だが、個性豊かな高校生5人が集まった。一方、犯人が捕まらず未解決のまま町を騒がせている「幼稚園火災事件」が思わぬ方向へ急転。あかりたちは事件の真相に迫っていく。ごみ拾いの全国大会「スポGOMI甲子園」の開催が近づくなか、部員たちの気持ちはバラバラ。果たして優勝できるのか?青春の煌めきと価値転倒を描く、予想を裏切るノンストップ「逆転」物語。
麻沢奏 コメント
「こんにちは、麻沢奏と申します。この作品はフィクションですが、掃除をする部活動やスポGOMI甲子園は実際に存在し、楽しく調べながら執筆を進めました。部活動生に取材もさせていただいたので、そのやりがいや熱意、奥深さ、そしてかっこよさを少しでも表現できていたら嬉しいです。火災事件の謎、個性豊かなスポGOMI部メンバーの交流、そして主人公あかりの逆転劇が見どころです。ぜひお楽しみください!」
平野ノラ 感想コメント
「清める力が友情と感動を生む!そうだった!完璧じゃなくてもいいんだ!ノラ、スポGOMI部入部希望!」
著者プロフィール 麻沢奏
鹿児島県出身。読者に寄り添う繊細さが人気。小説だけでなく漫画原作も手掛ける。著書に『放課後』シリーズ、『笑っていたい、君がいるこの世界で』『ウソツキチョコレート』(以上、スターツ出版)、『55日後、きみへの告白予定日』(PHP研究所)、『あの日の花火を君ともう一度』(双葉文庫)などがある。
■書誌情報
『スポGOMI部杉野あかりの逆転』
著者:麻沢奏
価格:759円(税込)
発売日:2025年11月12日
出版社:双葉社
























