日向坂46 富田鈴花「生まれ変わっても、また自分が良い」葛藤を乗り越えた先で気づいたこと

アイドルグループ・日向坂46の富田鈴花。2017年に前身グループ・けやき坂46(ひらがなけやき)に2期生として加入し、日向坂46への改名後は、テレビドラマや舞台に出演するほか、カーレース番組のMC・リポーターのほか、グループ屈指の歌唱力を活かしてバラエティ番組『千鳥の鬼レンチャン』(フジテレビ系)の人気企画「サビだけカラオケ」に挑戦し、10曲連続で成功させ、「鬼レンチャン」を達成。賞金100万円を獲得するなど、幅広いジャンルで多才さを発揮し、グループの名を広く世に届ける一翼を担ってきた存在だ。

そんな彼女が、8月5日に1st写真集『鈴花サーキット』(光文社)を発売。舞台は、彼女の両親が新婚旅行で訪れたというオーストラリア。コアラを抱いたり、雄大な自然の中でくつろいだり、旅そのものを楽しむ姿が収められた本作は、まるでロードムービーのように、彼女の素顔と美しさを映し出した一冊となっている。
今回のインタビューでは、写真集の撮影エピソードのほか、グループ加入当初に抱えていた「誰かになりたい」という葛藤から「自分らしさ」を見つけていくまでの軌跡、そして自身のファンへの想いを語ってもらった。
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初のオーストラリアで変化した価値観「すっかり“かぶれて”帰ってきました」
ーー写真集を撮影したオーストラリアを訪れた印象はいかがでしたか?
富田鈴花(以下、富田):太陽も気候も人も、すごくあたたかい国でした。これまでにもお仕事で韓国へ行ったことはあったんですが、プライベートを含めて“海外旅行”といえるような過ごし方ができたのは今回が初めてだったんです。
初めての海外旅行をオーストラリアで経験して「海外っていいな」と心から思えましたし、今では「もっといろんな国に行ってみたい!」と思うようになっています。
ーー“海外モチベ”が高くなっているんですね。
富田:めちゃめちゃ爆上がり中です(笑)。特に印象に残っているのがトラック。オーストラリアのトラックって、フロントが檻(おり)みたいになっていて、めちゃくちゃかっこよくて! 運転手のおじさんと一緒に写真を撮ってもらった時のカットも、写真集に収録されています。



ーー写真集には現地の方々と笑いあってるカットもたくさんあるのも印象的でした。
富田:自分から現地の方々にたくさん話しかけていました(笑)。日本では、見知らぬ人に踏み込んだ話をするのって難しいじゃないですか。でも、オーストラリアでは年齢も職業も関係なく、接し方が誰に対してもフラット。すぐに打ち解けてくれるから、自分からもいろんな人に話しかけられました。そういう空気がすごく居心地よかったです。
ーーそれこそ写真を撮影してると、歩いている人から「何やってるの? 有名人なの?」と聞かれることもあったのでは。
富田:ありましたね。「ジャパニーズ・スーパー・タレント!」って言ったら、笑ってくれました(笑)。英語は得意じゃないんですけど、日本でよく使われている「永遠の18歳です!」というフレーズをそのまま英語で言ったら爆笑してくださって(笑)。「あ、これ海外でも通じるんだ!」って嬉しくなっちゃいました。
日本にいると、やっぱり人に話しかけるのってちょっと躊躇してしまうんですけど、オーストラリアは誰もが“ウェルカム”な感じを出してくれて、最後のほうなんて、すれ違う人全員に私から「ハロー!」って挨拶してましたね。
ーー登下校中の小学生のような(笑)。オーストラリアのフランクなところが富田さんには合っていたんですね。
富田:「自分にもこんな一面があるんだ」と気づきました。移動も含めて1週間ほどの滞在だったんですが、すっかり外国にかぶれちゃって(笑)。私、ちゃんと海外に行って価値観が変わるタイプでした(笑)。
ーー「海外に行って価値観が180度変わった!」と言う人、いますよね。
富田:私もそういうのを聞いても、全然信じてなかったんです(笑)。でも私自身、ほんとに変わって、「ああ、こういうことか!」と納得しました。
自分でも予期せぬカットが収録「ファンの方が見れたら嬉しいだろうな」

ーー先行カットもすごく好評でしたね。普段のアイドル活動では着ることがあまりないようなスーツ姿は、富田さんのスタイルの良さが表れていて、かっこいいです。
富田:私も一番のお気に入りは黒のスーツスタイルなんです。自分も「絶対に着たい!」と思っていた衣装で、ファンの方も喜んでくれるだろうなって思っていました。
写真集の中でも、ガラッと雰囲気が変わるショットになっているので、私もすごくお気に入りです。衣装は事前にたくさんフィッティングさせていただいて、自分が着たいものを何着か取り入れていただいたので、一つ一つに注目してほしいです。
ーー先行カットが次々と発表される時期にも、ファンの方々とお話されるイベントがありましたが、ファンの皆さんからの反応はいかがでしたか?
富田:表紙が4種類あるんですが、ファンの方々はどの表紙が好きかを必ず伝えてくれるんです。昔から応援してくださっている方は、楽天ブックスさんの表紙が好きだと言ってくれる確率が高くて。私自身の「これ好きだな」と思う表情と、ファンの方の好みは結構はっきりと分かれるんです。

ーーちなみにご自身では、どんな表情が好きですか?
富田:私はクールな雰囲気が好きなので、普段の撮影でも、そういう表情を意識してることが多いんです。
でもこの写真集には、ファンの方が見れたら嬉しいだろうなというカット──例えば何も考えていないような表情、自然に笑ってる瞬間を捉えられた写真がたくさん載っていて。私にとっては、それが本当に大きなことで、“快挙”だと思っています(笑)。
ーー写真集チームの皆さんが、富田さん本人が好きな表情と、ファンの皆さんが求める表情を、しっかりと考えて作られた一冊になったんですね。
富田:本当にそう思います。この写真集を読んでいただくと、温かいチームの皆さんに作っていただいたことが、ファンの方々にも伝わると思うので、そのことがすごく嬉しいです。






















