2025.08.06 10:00

日向坂46・富田鈴花、「『ウェディングの前撮りですか？』と聞かれて（笑）」1st写真集『鈴花サーキット』記者会見レポ

　8月5日、アイドルグループ・日向坂46の富田鈴花が、都内で開催された写真集『鈴花サーキット』（光文社）の発売記念取材会に登場。撮影エピソードや、グループへの思いを語った。

▪️「『ウェディングの前撮りですか？』と聞かれて（笑）」

　富田は2001年1月18日生まれ、神奈川県出身。2017年8月、『けやき坂46 追加メンバーオーディション』に合格し、2期生としてグループに加入した。モータースポーツ番組のMCを務める一方、バラエティ番組『千鳥の鬼レンチャン』（フジテレビ系）では、グループ屈指の歌唱力を武器に「サビだけカラオケ」に挑戦。10曲連続成功で“鬼連チャン”を達成し、賞金100万円を獲得するなど、幅広いジャンルで多才さを発揮してきたメンバーである。

『日向坂 46 富田鈴花 1st 写真集鈴花サーキット』撮影／峠雄三　発売／光文社

　本作は、そんな富田にとって初の写真集。オーストラリア・クイーンズランド州を旅する様子が収められており、雄大な自然のなかではしゃぎ、旅を心から楽しむ富田の素顔が詰まった、まるでロードムービーのような一冊に仕上がった。

　写真集のオファーを聞いて、参考にしたのはメンバーの写真集だという。「同期や先輩、後輩の写真集をじっくり見させていただきました。ファンの方が見たい表情と、自分がしたいことをしているときの表情がマッチすると、魅力的に映ると感じていたので、その点を自分の写真集でも大切にしました」と語り、「“私が見せたいもの”と“ファンの方々が見たいもの”、その両方を大事にしながら作り上げました」と振り返った。

　写真集のラストには、自身がセンターを務めた日向坂46の楽曲『SUZUKA』の衣装姿も収録されている。「この思い入れのある衣装をどうしても着たくて、東京からオーストラリアまで送ってもらいました」と明かし、「撮影後に車へ戻る途中、街の街灯が虹色に光っているのを見つけたんです。私たちにとって“虹”は『JOYFUL LOVE』というグループに撮って大切な楽曲を象徴する色。その景色を見て、運命を感じました」と嬉しそうに語った。また、「ペンライトカラーの紫の街灯も見つけて、奇跡みたいで感動しました」と笑顔を見せた。

　さらに、『SUZUKA』の衣装で撮影したエピソードとして、「真っ白な衣装で、撮影場所はワンちゃんの散歩コースだったんですが、通りすがりの人に『ウェディングの前撮りですか？』と聞かれて（笑）。『No!』って答えたけど、冗談で『Yes!』って言っておけばよかったなって（笑）。そう見えるくらい素敵に撮っていただいたんだなって思っています」と、微笑ましいエピソードも披露した。

　また写真集を贈りたい共演者として、冠番組『日向坂で会いましょう』で長年共演してきたお笑いコンビ・オードリーの名前を挙げた。「発売日の前に最後の番組収録があったので、まだお渡しできていなくて。春日さんの奥様・クミさんからも『写真集、見たいです！』と言っていただいたので、ぜひ直接お渡ししたいなと思っています」と話した。

▪️「父が『記者会見に行けないかな？』って言ってくれたのですが…」

　
　
　撮影地・オーストラリアは、富田の両親が新婚旅行で訪れた思い出の場所でもあるという。「私もぜひ行きたいと思ってお願いしました。両親が訪れたのとちょうど同じ年齢で撮影することになって、運命的だなと感じました。写真集のロケ中も、家族への気持ちも大きくなりました」と語る。

　会見では、両親への感謝の気持ちも改めて口にした。「父が『記者会見に行けないかな？』って言ってくれたのですが、お断りしました（笑）。でも、ずっと両親は私の活動を応援してくれていたので、こうして写真集をプレゼントできるのはすごく嬉しいです」と感慨深げに語った。

　さらに、これまで支えてくれた家族への思いを問われると、「積もる言葉がたくさんあります。たぶん、苦しい時間を一緒に過ごしたことが多かったので、負担もかけて申し訳ないと思っていて。でも、写真集を出せて、ソロライブも開催できて、『やり残したことはない』って言えるアイドル生活になったことに、父も母も驚いているんじゃないかなって。今日という日を迎えられたのは、両親の支えのおかげ。『これからも迷惑をかけるよ、ありがとう』と思っています」と、感謝の思いをにじませた。

　発売日当日をもって、日向坂46としての活動を終了する富田。写真集のタイトルを「ファースト写真集」とした理由については、「“卒業記念写真集”にするか悩んだんですけど、“ファースト”と付けたら“セカンド”もあるのかな？と未来への希望を込められると思って、“ファースト”にしました」と笑顔で明かした。

　最後に、「この写真集は、自分の価値観が変わるような、行ってよかったと心から思える、幸せにあふれた一冊になりました。“鈴花サーキット走行中”ということで、何周も楽しんでいただけたら嬉しいです」と語り、深々と頭を下げると、スタッフからは花束が手渡された。