『地獄先生ぬ~べ~』だけじゃない! ヤンキーから忍者、CLAMP代表作も……“1993年”連載開始の注目漫画

黄金世代!“1993年”連載開始の名作漫画

■CLAMP『魔法騎士レイアース』

『魔法騎士レイアース』は『カードキャプターさくら』や『XXXHOLiC』で知られる創作集団・CLAMPの代表作。1994年にはTVアニメ化され、大ヒットを記録した。

 3人の女子中学生が剣と魔法のファンタジー世界に召喚され、「魔法騎士」(マジックナイト)となって魔物と戦うというストーリー。いわゆる“異世界転移”モノの先駆けともいえる作品だった。

 さらに主人公たちが「魔神」という巨大ロボットに搭乗して戦うという展開も、少女漫画としては斬新だった。現代でも人気の要素が色々と詰まっているので、リバイバルブームが起きてもおかしくなさそうだ。2024年7月には新アニメ化プロジェクトの始動も発表されたので、今後の動きに注目したい。

 

■原作・杉元伶一、作画・加藤伸吉『国民クイズ』

 1990年代初頭といえば、バブル景気がちょうど終わろうとしている時期だった。その当時の空気を色濃く感じられる漫画として、『国民クイズ』は外せない。

 同作は原作・杉元伶一、作画・加藤伸吉のコンビが『モーニング』(講談社)で連載していた作品。作中の日本では民主主義体制が崩壊しており、憲法のもとに運営されるテレビ番組「国民クイズ」が最高機関となっているという設定だ。

 クイズで勝利すれば文字通りどんな願いでも叶えられるが、敗北すれば過酷なペナルティが課せられる。一生贅沢して暮らせるだけのお金がほしい、自分をクビにした会社の社長になりたい……など、さまざまな欲望をむき出しにした参加者が登場し、司会者のK井K一がその熱狂を煽るのだった。

 一見荒唐無稽に見えるかもしれないが、『今際の国のアリス』といった現代のデスゲーム作品の源流とも言える設定なので、違和感なく受け入れられるはずだ。なお、同作は主演・山田孝之でNetflixシリーズとして実写化されることも発表されている。

 1993年から連載が始まった名作漫画の数々。いずれの作品も、その時代ならではの空気感と、現代にも通じる要素を兼ね備えているように見える。平成レトロブームも追い風として、ふたたび脚光を浴びることを期待したい。

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