『地獄先生ぬ~べ~』だけじゃない! ヤンキーから忍者、CLAMP代表作も……“1993年”連載開始の注目漫画

7月から『地獄先生ぬ~べ~』の新作アニメが放送され、あらためて注目を集めている。同作は1993年から『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載されていたオカルト漫画の金字塔だ。
実はこの年には、さまざまな雑誌から名作漫画が生み出されていた。今回はそのなかでも令和にリバイバルブームが起きそうな作品を紹介していきたい。
■八木教広『エンジェル伝説』
まず『週刊少年ジャンプ』でいえば、後に『CLAYMORE』をヒットさせる八木教広の初連載作品『エンジェル伝説』を挙げておきたい。
同作の主人公は、天使のように澄み切った心を持っているにもかかわらず、筋金入りの悪人にしか見えない顔をした高校生・北野誠一郎。転校早々、北野はその人相から誤解が生じて“番長”として崇められることになり、さまざまな騒動が巻き起こっていく。
1990年代初頭は、ボンタン・ドカン・リーゼントに象徴される古典的ヤンキーが現実世界から姿を消し、漫画のなかで活躍するようになった時代だった。同作はそんなヤンキー文化の変遷を象徴する作品であり、当時流行していた『カメレオン』や『疾風伝説 特攻の拓』などの“勘違い成り上がりヤンキーもの”の系譜にも位置づけられるだろう。
現代ではヤンキー漫画は激減したが、だからこそノスタルジー交じりで興味をもつ人も多いのではないだろうか。
■桐山光侍『NINKU―忍空―』
同じくジャンプ作品では、桐山光侍の忍者アクション漫画『NINKU―忍空―』も高いポテンシャルを秘めている。
物語の舞台は、何度目かの戦国時代を経て天下が統一された「EDO」時代。世界は平和になったはずだが、武術集団「忍空組」の残党たちが理不尽な暴力を振りかざしていた。そこで「忍空組」の元一番隊隊長・風助は、人々を守るための戦いに身を投じていく。
作中に登場する「忍空」は忍術と空手を組み合わせた独自の武術。地脈を操る、空気を掌にためるといった超常的な技も備えており、独特の戦闘描写が大きな魅力だ。
海外でも漫画・アニメブームが起きている今、“忍者バトル”はかなり需要が高いはず。ちなみに『NARUTO-ナルト-』の岸本斉史も、同作に大きな影響を受けているという。





















