『WIND BREAKER』桜遥、『薫る花は凛と咲く』和栗薫子がマガポケブルーで正装! 「持って帰れる複製原画展」レポ

マガポケ「持って帰れる複製原画」レポ

 「週刊少年マガジン」(講談社)の編集部が運営するマンガアプリ「マガポケ」が2025年8月1日に10周年を迎える。そんななか「マガポケ」を代表する漫画の「持って帰れる複製原画展」をテーマにしたピールオフ広告が7月28日~東急線渋谷駅に掲出された。本稿では、その様子をレポートしたい。

 このたび複製原画が掲出された作品は、2025年夏季アニメとして放送中の三香見サカ『薫る花は凛と咲く』、9月19日に劇場版アニメが公開予定の魚豊『ひゃくえむ。』など、「マガポケ」に掲載されている計73作品。横14m以上の大型広告として渋谷駅を彩っている。

 改めて、今回の広告のテーマは「持って帰れる複製原画展」。掲出されている複製原画は剥がして持って帰ることができる仕様となっており、全ての複製原画が剥がされた後も印刷された同じ原画を目にすることができる。

 作家1人一人が作品を描くために握った筆の息遣いや、その迫力を間近で体感できる今回の企画。各作品の複製原画について、講談社・週刊少年マガジン編集部の金延紗衣さんは「映えることを基準に、なるべく作品の迫力が伝わりやすい、先生(作家)らしさが伝わりやすいシーンを選びました」とコメント。

 複製原画の並び順については「デザイナーさんと協力しながらどの作品をどこに配置すれば綺麗に見えるか、そして映えるかを意識しながら配置しました」とのこと。

 ちなみに今回のメインビジュアルに登場するキャラクターは、各作家が「マガポケ」のイメージカラーにもなっている”ブルー”の服装というドレスコードで描き下ろしたイラスト。

 気になるのは掲出された複製原画がカラーではなくモノクロのページであること。「今回の企画は電子機器の画面では作品の熱が伝わりづらいと思い、複製原画として作品を見せるというコンセプトから始まりました。モノクロのページを選んだのは、カラーのページよりも日常で読んでいるものを読者の方に見てもらいたかったからです」と金延さん。その言葉通り、間近で目にする作品の複製原画はたしかな温度を帯びているように感じるものばかり。

 金延さんとともに見守りに訪れた週刊少年マガジン編集部の阿部七海さん、高橋圭さん、原智也さんからも話を伺うと「各作品の名シーンを複製原画にしたので、読者の方ははじめて作品を読んだときを思い出して、胸がすごく熱くなると思います。また読みたい作品を発見するきっかけになったら嬉しいです」「漫画の絵をじっくりと見る機会として、渋谷駅を通ったときに『漫画の絵もいいよな』と気づいてもらえたらいいなと思います」と答えている。

■週刊少年マガジン編集部・阿部七海さん、高橋圭さん、原智也さんイチオシ作品

左から、週刊少年マガジン編集部の高橋圭さん、阿部七海さん、原智也さん

『追放された転生王子、『自動製作《オートクラフト》』スキルで領地を爆速で開拓し最強の村を作ってしまう~最強クラフトスキルで始める、楽々領地開拓スローライフ~』(原作:熊乃げん骨・漫画:ダイチ・キャラクター原案:転):阿部七海さん選

 「小説家になろう」発のライトノベルをコミカライズした作品で、家族に虐げられて荒地に追放された第三王子のお話です。自分のスキルを使って領地を開拓していくのですが、可愛い女の子に愛されたり、モンスターを倒したりなど、追放された土地で楽しい日々を送る様子が見ていて気持ちいいなと思います。登場する女性キャラも女性から見てもかわいいですし、モンスターの原理などの設定もしっかり練られているので楽しく読めます。

『WIND BREAKER』(にいさとる):高橋圭さん選

 不良少年が街を守るために奮闘するお話であり、登場人物たちが喧嘩をするシーンなど、先生の絵に迫力があります。また、登場人物がみんなイケメンなのもうれしいポイントです。「持って帰れる複製原画展」メインビジュアルの桜もかっこいいです!

『ギルティサークル』( 原作:門馬司・漫画:山本やみー):原智也さん選

 主人公と行方不明になった姉を探すヒロインが大学のとあるサークルに潜入するサスペンス漫画です。大学生活の夢と希望が詰まっている一方で、サスペンス作品として絶望的なシーンが垣間見えたりなど、ギャップのある構成が魅力だと思います。また物語の展開がとても早いので、はじめて読んだときにはページをめくる手が止まらなかったです。

■「持って帰れる複製原画展」企画担当者の事後コメント

複製とはいえ大切な原画を自由に持ち帰れることに不安もありましたが、みなさまとても大切に取り扱ってくださっていました。
そっと剥がして、そっとカバンに入れる様子が印象的でした。
我々にとってだけでなく、みなさまにとっても原画が神聖なものだと感じられ、嬉しいです。

 10時の開始と共に人が集まり、『FAIRY TAIL 100 YEARS QUEST』を筆頭に複製原画は早々に「持って帰られて」いた。残念ながら12時半ごろには全てなくなってしまったが、展示は8月3日まで東急線渋谷駅に掲出予定。渋谷の夏をより熱くする、作家が作品に込めた熱を感じに行こう。

■詳細情報
「持って帰れる複製原画展」

掲出場所:東急線渋谷駅B3F、B1番出口付近、渋谷キャスト方面コンコース
掲出期間:2025年7月28日(月)~8月3日(日)
※複製原画の持ち帰りはなくなり次第終了。広告は期間終了まで閲覧可能。
※駅及び駅係員へのお問合せはご遠慮下さい。

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