圧倒的に成果を出す人の特徴は? 話題書『すぐやる人の頭の使い方』著者・鈴木進介が教えるシンプルなコツ

すぐやりたいのに……妨害を回避するには?
――行動する上で邪魔をする原因は何ですか。
鈴木:主に外部要因と内部要因の二つにわけられます。外部要因とは、職場で飲みに誘われるといったケースやYouTubeやショッピングサイトを見ていたら時間が経ってしまったなど、取り巻く環境によってすぐやることを邪魔されていることです。内部要因は、固定観念や無意識のバイアスなど、心の中で生じる気持ちで左右されることを言います。
一見すると自分では改善できないように思えるかもしれません。ですが、例えば飲みのお誘いを受けることが多いなら、普段より忙しいアピールをすることやSNSから離れることができなければアプリの削除や機内モードにしておくなどが可能です。
また、自分の固定観念によって行動できない場合には、日記をつけて自分を縛る言葉を多用していないかチェックするなど今すぐ自分でコントロールできる改善策は意外にもたくさんあるのです。
――すぐやる人の思考パターンで、特に取り入れるべきポイントは。
鈴木:第一歩目のハードルを低くすることです。誰もが、大きな課題を自分の努力とモチベーションアップで乗り越えようとしますが、先々のことを考えるより、まず行動する癖をつけることがよいと思います。
あとは自分の力でコントロールできることとできないことにわけるのもいいでしょう。コントロールできないことにムキになったとしても何も解決にはなりません。。
――文章を書く際には、適当に文字を打ち込むだけでもよいそうですね。
鈴木:良い文章が思い浮かばないからと停滞する場面なら、「あいうえお」など何でも構わないのでとりあえず指先を動かすことをおすすめします。これは、「作業興奮」を利用したすぐやるための方法です。「作業興奮」とは、作業を始めることで脳が活性化し、次第にやる気がわいてくる現象のことです。やる気が出るのをひたすら待つより、まずは体を動かしてみましょう。
――この記事を読んで、すぐに行動できるようになりたい人にメッセージをお願います。
鈴木:頑張らなくてもいいのでまず手をつけてみたり、小さな一歩を踏み出してみてください。例えば、一点集中で、3秒以内に手を付けられることから動き出してみてはいかがでしょうか。そうすることで、モチベーションは自然と上がります。そして、この本にはたくさんのすぐやるテクニックが掲載されていますので、気になったところから読んで試していただきたいです。
それにイラストが多くわかりやすいですし、思考ルーティンのポイントをまとめた付録は役立つはずです。切り取って壁に貼ってくださったという声も届いています。あと個人的なおすすめポイントは、ページの下部にあるすぐやることに関する偉人の名言です。本文と併せて読んでいただくことでより理解が深まることになれば嬉しいですね。
























