『ジークアクス』最終話目前! まだ残されている「謎」は解明されるのか?

今晩ついに最終話の放送をむかえる『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』。これまでに放送された第1話から第11話の間には多くの謎があったが、その大半は解消されてきた。だが、最終話に関してはまだいくつか解明されるべき謎が残っている。
一年戦争中に発生したゼクノヴァによって行方不明となったシャア、そして時を同じくして姿を消した「シャロンの薔薇」。『Beginning』からの謎だったこれらの要素については、11話までの間にあらかた答え合わせがされている。『GQuuuuuuX』の世界では本編の世界線の他にいくつもの多元宇宙が存在することが語られており、ゼクノヴァとはそれら別宇宙との境界が破れてエネルギーが交換される現象であることが判明している。
■ゼクノヴァ発動のキーである「シャロンの薔薇」
このゼクノヴァ発動のキーとなっていたのが「シャロンの薔薇」である。その正体は『GQuuuuuuX』世界からすればパラレルワールドである『機動戦士ガンダム』の世界からやってきたララァ専用モビルアーマー「エルメス」だった。『GQuuuuuuX』宇宙では不安定な存在である「シャロンの薔薇」ことエルメスはイオマグヌッソに搭載され、ゼクノヴァを人為的に引きおこすことでターゲットを別宇宙へと吸い込む大量破壊兵器として使われていた。そしてこのシャロンの薔薇の中で眠り続けていたパイロットのララァが目覚めた時、「あちら側」から『GQuuuuuuX』世界に向けて初代ガンダムが出現。11話はそのタイミングで幕を閉じた。
これらの謎が解かれたことで、『GQuuuuuuX』に関する不明点に関しては相当見通しがよくなっている。「『機動戦士ガンダム』の第1話から宇宙世紀の物語を語り直す」という点も注目された『GQuuuuuuX』だが、すでにこの世界とは別に『機動戦士ガンダム』の正史と言える世界の存在が示唆されており、この別世界線の存在を前提として、ゼクノヴァや「キラキラ」については説明がなされてきた。シュウジ・イトウの存在に関しても、本人の口から自分は別の世界(「向こう側」)からやってきたことや、彼がララァをこれ以上傷つけないために『GQuuuuuuX』の世界を終わらせることを目的としていることが語られている。またキシリアやシャリア・ブルの目的もすでに説明されており、『GQuuuuuuX』世界のキャラクターの思惑については整理がついているように思う。