【漫画】恋愛偏差値ゼロ同士がカップルになったら? ラブコメ『恋を知らないメイド長の話』が不意にキュン

このふたり、恋愛偏差値ゼロ――。主人から恋について問われたことをきっかけに、互いを意識し始める使用人たちのラブコメ漫画『恋を知らないメイド長の話』が、X(旧Twitter)に投稿されている。
本作は、「花とゆめ」で連載中の『ひとまず恋に慣れさせてください』の第1話。仕事一筋で生きてきた大人たちが、戸惑いながら“恋とは何か”に向き合っていく一風変わった恋物語は、どのようにして生まれたのか。作者・たきどんさん(@AkinoUdonya0308)に話を聞いた。(小池直也)
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――Xに投稿してみて手応えや感じていることは?
たきどん:今作は2作目の連載なのですが、連載告知をした際にたくさんのあたたかい反応をいただいて驚きました。自分は静かに消えゆく存在とばかり思っていたので、「待ってました!」の声がありがたかったです。あとはキャラのビジュアルを褒めてくださることが多いのもシンプルに嬉しいですね。
――恋愛経験のないメイドと執事のラブコメを描こうと思った経緯を教えてください。
たきどん:当初は、氷と炎の相反する異能力をもった敵国同士のふたりのイチャラブになる予定だったんです。そこから設定をシンプルにする、というチャレンジのもと、加えたのが個人的に好きな「ケンカップル」や「フリル」、「赤面」などの要素。
結果的に出来上がったのが、この西洋屋敷での使用人ラブコメでした。「恋愛に疎くて、すぐに照れてしまうクール系な人がいたら可愛い!」という一心で考案した感じです。
――恋に疎すぎるふたりのコミカルなやりとりはどのように?
たきどん:「ウブでわちゃわちゃしてるの可愛い!」的な感情で考えています。シャールスもマーガレットも仕事一筋な人なので、恋愛に意識がないとこうなるのかなと……。私もたまに「そこまで疎いの?最近の小学生の方がませてるよ!?」と思うことがあります(笑)。
――反対にキュンとしてしまう場面については?
たきどん:イケメンにしてほしいことより、自分がイケメンになって女の子にひたすら尽くしたいという思いが着想ですね。この辺はキャラと相談しつつ考えています。
ただ個人的にキュンを入れるのが難しく、打ち合わせでは「なるほど! ここでキュンか!」と勉強の連続です。
――キャラクターデザインは何かイメージされたものがあったのでしょうか。
たきどん:女性キャラに関しては「自分が読者として作品に触れたとき、2~3番目に好きになりそうなデザイン」を意識してデザインしてます。ただこれに意味があるのかはわかりません(笑)。なお男性キャラは作画の安定のため、1番描きやすいデザインにしています。
――もともとマーガレットが肉体労働者という設定も気になります。
たきどん:個人的に「かわいい女の子のバイト先が居酒屋やホームセンター」というギャップが好きなので、大工さんにしました。マーガレットがメイドになる前はどういう暮らしをしていたのかは、今後本編で明らかになります。
――作画についてのこだわりも知りたいです。
たきどん:「頑張って描いてたらできあがっていた……」という部分が多いです。個人的にはビジュアルのいい男女がテレテレしている物語を描きたかったのですが、なぜか白目になったり、口も顔半分くらい開いていたり(笑)。おそらく、いかに親しみを感じてもらうかで作画しているんだと思います。
全体的な作画に関しては少しでもきれいに描いて、「買ってよかった」とか「見てよかった」と思ってもらえるように心がけています。読者様には何より自分の「楽しい」が、1番伝わる感情かと思いますので、髪の毛先から靴の裏まで何かしらの楽しみを見つけながら作画しています。
――本作は今後、どのように描いていかれますか?
たきどん:まだまだ「恋とは何か?」に振り回されるふたりなので、恋愛小説や見聞きした恋ではなく、自分のなかにある恋と向き合うところを描いていきたいです。恋心を自覚した2人がどうなるのか、私も楽しみです!























