舞台「呪術廻戦」三浦涼介の五条悟、藤田玲の夏油傑はどんな仕上がりに? 実力派俳優への期待

三浦涼介の五条悟、藤田玲の夏油傑、魅力は

 人間の負の感情から生まれる呪いと、それを呪術で祓う呪術師との闘いを描き、2024年9月に大好評を博したまま「週刊少年ジャンプ」(集英社)での連載が終了した漫画『呪術廻戦』(芥見下々)。2025年5月30日には『劇場版総集編 呪術廻戦 懐玉・玉折』が劇場公開され、TVアニメの続編となる「死滅回游」の制作も決定しており、現在もその人気は衰えるところを知らない。

 そんな中、舞台「呪術廻戦」-懐玉・玉折-が8月22日から上演されることが決定した。『呪術廻戦』の連載6周年を祝して「週刊少年ジャンプ」で2024年6月に行われた第4回キャラクター人気投票では1位に五条悟、4位に夏油傑がランクインしているほど、人気キャラクターの高専時代の物語とあって、上演が決定するとSNSでも大きな話題となった。本稿では五条悟を演じる三浦涼介、そして夏油傑を演じる藤田玲に焦点を当てて紹介していきたい。

 そもそも、『呪術廻戦』は、2022年7月に初めて舞台化された。2.5次元舞台で高い人気を誇る、佐藤流司が主人公の虎杖悠仁を演じ、激しいアクションで観客を魅了した。2023年12月には引き続き、佐藤が虎杖悠仁を演じ「京都姉妹校交流会・起首雷同」を上演。2024年12月には、小越勇輝が演じる乙骨憂太の物語を描いた、舞台「呪術廻戦0」WITH LIVE BANDが上演されており、今回の舞台化はシリーズ4作目となる。

 シリーズ1作目から五条悟を演じる三浦は、中性的なビジュアルと浮世離れした独特のオーラを持つ俳優だ。2010年9月から放送された『仮面ライダーオーズ/OOO』のアンク/泉信吾役として知っている人も多いのではないだろうか。

 数々の映画やドラマに出演するほか舞台でも活躍。浪漫活劇「るろうに剣心」の四乃森蒼紫役やミュージカル『銀河鉄道999 THE MUSICAL』のキャプテン・ハーロック役から、ギリシア悲劇の最高傑作とも言われる『オイディプス王』の主演・オイディプス王まで、実に幅広い演技を見せる。三浦の魅力は、なんといっても細やかな演技と、ステージに立った瞬間に観客の目を惹きつける圧倒的な存在感。これまでの舞台『呪術廻戦』シリーズでもステージに登場するたびにその存在感を見せつけた。また、演技力については、『オイディプス王』で主演できるのだから(しかも再演もされている)言わずもがな。本作でも心の動きがしっかりと感じ取れる丁寧な芝居で五条悟の心のうちを見せてくれることだろう。

 さらに、解禁されたキャラクタービジュアルを見ても分かる通り、ズバ抜けたスタイルの良さと美しい顔立ちは、まさに漫画から飛び出してきたかのよう。これまでのシリーズでも「美しすぎる五条悟」とSNSで話題に上がっており、期待は高まるばかりだ。

 夏油傑役の藤田もまた高い演技力で知られる。藤田は2003年に『仮面ライダー555』の北崎役で俳優デビュー。『牙狼〈GARO〉』シリーズでは涼邑零を演じている。三浦と同様に数々の映画やドラマだけでなく、舞台作品にも数多く出演。ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズやMANKAI STAGE『A3!』などの人気2.5次元ミュージカルでも活躍している。

 藤田は、どんな役柄にもスルリと入り込み、良い意味でそつなく演じる役者という印象だ。『牙狼〈GARO〉』シリーズではクールな表情を見せ、ドラマ「片恋グルメ日記」ではぶっ飛んだ自由奔放キャラで笑わせるなど、演じる役の幅も広い。ある役者が藤田のことを「職人」と評していたが、その言葉は適切に藤田を表現していると感じる。本作でも夏油を原作のイメージそのままに表現するに違いない。

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