timelesz 新メンバー篠塚大輝、単独表紙号が発売前で完売も「シンデレラストーリー」に期待したくなる理由

「篠塚大輝にしか紡ぐことのできないシンデレラストーリー」に期待

　もちろん、すでに10年以上のキャリアを持つアイドルグループに、まったくの未経験者が入ることにはリスクもあった。篠塚がどれほどの努力家であったとしても、その実力差は短期間では埋まらない。長年応援してきたファンとしては、グループとしてのパフォーマンスのクオリティが下がるのは見たくないというのも正直な気持ちだ。しかし、そんな複雑な思いを押し切ってでも篠塚が新メンバーとして加入したのは、timeleszが想像を超えるグループになるための“賭け“だった。

［083］【timelesz project】《003／篠塚 大輝 TAIKI SHINOZUKA》【6次(ファイナル)審査】

　その賭けに「勝ち続けなければならない」という篠塚のプレッシャーは相当なものだろう。これからすべての行動で、ファンにも、そしてメンバーにも「しのを選んでよかった」と思わせていかなければならないのだから。しかし、それも篠塚自身が掴み取ったチャンスであり、彼にしか紡ぐことのできないシンデレラストーリーとしてこれから私たちを魅了していくはず。

素直で努力家な一面がメンバーを輝かせる

　この単独表紙も、その大事な1ページだ。一般男子大学生だった篠塚が、美容専門雑誌の表紙を飾る。そこには、どれほどの「垢抜け」が必要か。しかし、その変身っぷりは一般人の読者にとって「こんなに変われるんだ」という励みにもなる。

　解禁された表紙ビジュアルを見ても、整えられた肌のキメ、ふっくらとした唇、ナチュラルなのに洗練された印象の髪型⋯⋯と、一体この撮影に向けてどのようなケアをしてきたのか、一つひとつをじっくり聞いてみたくなった。

　ここから先は、勢いだけでは難しい丹念が必要な世界。そこで篠塚が努力し続ける姿は、何かを頑張ろうと思っている人たちに勇気を与えるものになりそうだ。人はいつからだって輝ける。そんな言葉を生き様をもって私たちに見せてくれる篠塚の活躍が頼もしくもある。

　篠塚の楽しみなところは、まだまだある。グループ最年少かつ未経験スタートという圧倒的な弟感は、メンバーが持つ兄貴的な魅力を引き出すキーパーソンとなっている。かと思えば、「努力、好きなんで」「泣く人嫌いなんですよ」なんて兄たちを驚かせるガッツで食らいつく強さにハッとさせられることも。

　まだまだ荒削り。素直でまっすぐでアイドルとしての流儀も今まさに培われている最中。しかし、だからこそ磨かれていく様子に「頑張れ頑張れ」と応援せずにはいられないし、「しのがこんなにがんばっているのだから」といつの間にかこちらまで励まされる。果たして、ジャイアントベイビーがどんなスターへと成長するのか。ファンが今回の初単独表紙の雑誌を「手にしておいてよかった」と思える未来を、篠塚ががむしゃらに掴み取っていってくれることを期待している。