【漫画】イケメンなのにポンコツすぎるアイドルマネージャーのドタバタコメディ『まりも兄弟の茶飯事』

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――第12話をXに投稿した手応えはいかがでした?

蔵人幸明(以下、蔵人):単行本2巻の数話をXに上げたのですが、そのなかでも特に本エピソードの反響は大きかったです。

イトノコ:ポンコツでちょっと抜けているマネージャーの矢倉さんを皆さんが認知してくれたのかなと嬉しいです。

――このエピソードの着想を教えてください。

蔵人:ストーリー上の流れでマネージャーを登場させる必要があったんです。そこでオシャレでカッコいいけど、内面が真逆なキャラだと面白いのかなと。描いていて自分も楽しかったです(笑)。

イトノコ:蔵人さんが大体のキャラデザインも作ってくださるので作画もしやすかったです。「イケメンでお願いします」という指定があったので(笑)、女性向け漫画でいう「スパダリ(スーパーダーリン)」をイメージして描きました。

――いつもおふたりはどのように共同制作されているんですか?

蔵人:僕がネームを作ってから、担当編集さん経由でイトノコさんにパスして作画してもらう形です。

イトノコ:今回は1~2カ月ぶりくらいにお話しさせてもらってますね。いつも“最初の読者”みたいな感覚で原作を読んでます。

蔵人:僕も完成した原稿を見るのが毎回楽しみですよ。「こんなにカッコよくなってるのか!」とよく思ってます。

――蔵人さんは現在7本、サスペンスからファンタジーと傾向の違う作品を担当されています。多忙が予想されますが、これについては?

蔵人:シンプルに色々やってみたいという気持ちですね。意識して頭を切り替えるとかはなく、ひとつが煮詰まったら別の作品を考えて……という感じです。ストックがなくなってくると大変でもありますが、形にしていくのは楽しいです。

イトノコ:SNS投稿を中心に『2歳差の幼なじみ』(KADOKAWA)などの平和なラブコメを描いてきたので、蔵人さんの別作品を読んだ時に「私で大丈夫かな」と感じたのを覚えています(笑)。

 でも原作を読ませていただいて安心しました。私にとっては初めてのモノクロ漫画なのですが、楽しみながら描けています。

――『まりも兄弟の茶飯事』の長男が若手人気芸人、次男が人気アイドル、三男が一般男子高校生という設定はどこから?

蔵人:最初は末っ子を女性にしようと思っていたのですが、編集さんと話しながら「三つ子にしようか」という話になりました。三つ子といいながらもみんな違う、というのが面白いのかなと。

イトノコ:作画も三つ子ということで輪郭や体型が似るよう意識しています。全員違うけど、なるべく寄せるように心がけたり。

蔵人:ストーリーの部分だと、三男・参吾が一般的な目線でネガティブに兄たちを憧れを込めて見ている、という構図のバランスは意識して考えていますね。

イトノコ:あと1コマあたりに出てくるキャラの人数が多いので、描くのが大変な面はあります。普段のSNS漫画だと登場人物が少なめなので(笑)。

蔵人:申し訳ないです……。

イトノコ:勉強させてもらっています。

――おふたりの推しキャラクターは?

蔵人:メインの3兄弟、と言いたいところですが、マネージャーの矢倉さんが動かしやすくて好きです。

イトノコ:やっぱり三男の参吾ですね。一番描いているキャラクターで愛着がある。

――今後『まりも兄弟の茶飯事』はどう描いていきます?

蔵人:恋愛系の話の方がウケがいいので、そういうエピソードを増やしていこうと思っています。あと女性キャラを増やしたいですね。

イトノコ:登場キャラをよりカッコよく、可愛く描けるように頑張ります。

©蔵人幸明・イトノコ(秋田書店)2024

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