『DEATH NOTE』小畑健の作画のこだわりは? 人間と非人間キャラの対比から生まれる美しさ

ただ、小畑が大場のネームから作画するタイミングで、リュークのキャラクタービジュアルを大幅変更することを提案し、現在のクリーチャー姿が完成したというエピソードもある。分業制だからこそ、原作者とは違う視点からアイデアを出し、美しいキャラデザインや作画に専念できる。
小畑の過去インタビューなどを見ていくと、2021年ごろの作品制作でも、背景の一部はデジタルだが、キャラクターはすべてアナログでの作画にこだわっている、と答えていた。カラー原稿も、アナログで線画を描き、コピックで細かく陰影を入れて立体的に見えるよう着色していたという。
効率化などでデジタル中心の制作に移行する漫画家も多かった時代、あくまでアナログでの美しい作画にこだわった点も、小畑作品の唯一無二性を確立したポイントかもしれない。






















