【2025.2.12 週間漫画ランキング】『頭文字D』の後継『MFゴースト』いよいよ完結へ アニメ第3期への期待も

【漫画ランキング】『MFゴースト』が完結へ

 続いては9ヶ月ぶりの新刊、葦原大介による『ワールドトリガー』28巻(集英社)。2013年に「週刊少年ジャンプ」で連載が始まると、平凡ながらに努力を怠らない主人公・三雲と、別世界からきた天才・空閑の息のあったコンビプレーや、斬新な世界観などが話題を呼び瞬く間に人気を呼んだ。作者の体調不良から連載ペースは落ちたものの、その人気は衰えるどころか、「ジャンプフェスタ2025」では大歓声が巻きおこる人気ぶりを見せ、今週のランキングで堂々の1位を獲得した。


 3位は、池本幹雄・岸本斉史による『BORUTO―TWO BLUE VORTEX―』4巻(集英社)。王道の主人公を描いた『NARUTO』とは裏腹に、ナルトの息子であるボルトがダークヒーローとなる斬新な切り口を見せているシリーズ最新作だ。本巻でのボルトは、生まれ育った木の葉の里で激しい尋問を受けるなど、思わず目を伏せてしまいたくなる描写も。苦悩を抱えながら必死で自分のすべきことを全うするボルトを応援したくなることだろう。

 4位は、朝霧あさき・セレンによる『ベル・プペーのスパダリ婚約〜「好みじゃない」と言われた人形姫、我慢をやめたら皇子がデレデレになった。実に愛い!~』1巻(スクウェア・エニックス)。第1回SQEXノベル大賞金賞を受賞した話題作のコミカライズが登場。1巻目ながらランキングに食い込んでみせるほどの注目度を集めている。絶世の美女と、煙たがられる皇子とのラブストーリーを描いた本作を手に取る価値は十二分といえる。

 6位は、朝霧カフカ・春河35による『文豪ストレイドッグス』26巻(KADOKAWA)。端麗なキャラクタービジュアルと、世界の文豪をモデルにした異能力バトルが人気を呼び、シリーズ累計発行部数1600万部を突破している大ヒット作品だ。アニメも第5シーズンまで放送され、数多くのファンを虜にしている。ミステリー要素も強く、老若男女が楽しめる作品だ。

 7位は鎌倉幕府の滅亡から始まる、北条家の生き残り北条時行を主人公に添えた歴史スペクタクル漫画、松井優征による『逃げ上手の若君』19巻(集英社)。日本の戦国の精神である戦って死ぬ、ではなく「逃げて生きる」を心情にした新鮮な切り口から、昨年7月に放送されたアニメもヒット。命を狙われる立場でありながらも、北条家の再建を目指し、明るく天下を取り戻す鬼ごっこをする本作から目が離せない。

 10位は感動の最終回が話題となった、阿賀沢紅茶による『氷の城壁』14巻(集英社)。人との間に壁を隔ててしまう主人公・氷川小雪が、暖かな気を放つミナト達と出会ったことで、その壁が徐々に溶けていくラブコメディーだ。SNSには「令和で読んだ漫画の中で5本の指に入る」や「まごうことなく傑作ではないだろうか」と大絶賛の投稿が多数見受けられる。アニメ化も決定しており、この優しい世界がより多くの人の目にとまる日は近い。

※参考:日販「週間ベストセラー」https://www.nippan.co.jp/ranking/weekly/ 

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