夢野久作『ドグラ・マグラ』刊行90周年、『夢野久作の日記』新装版が予約開始

夢野久作『ドグラ・マグラ』刊行90周年記念企画として、『ドグラ・マグラ』執筆の日々が記され、全集にも未収録の『夢野久作の日記』。新装版の予約受付がスタートした。
『ドグラ・マグラ』は、日本探偵小説三大奇書に数えられ、令和の現在でも多くの熱狂的な読者を獲得し続けている小説。探偵小説家・夢野久作によるこの作品は、構想・執筆に10年以上の時を費やし、1935年1月に松柏館書店より発売された。今年はその発表から90年となるメモリアルイヤーだ。
夢野久作は作品創作の過程や日々の記録を日記として書き残していた。これらは息子の杉山龍丸によって編纂され、1976年葦書房より『夢野久作の日記』として刊行された。巻頭口絵には日記の原本や書斎などの写真が収録され、杉山家の戸籍謄本も掲載されている資料価値も高い書籍だ。
この日記は著作集や全集にも未掲載であり、今日まで品切れ状態が続いている。夢野久作の生活・生涯を知ることができる貴重な本書に、以前より復刊ドットコムへは多くの復刊リクエストが寄せられていたという。
今回、2023年12月に復刊ドットコムと㈱書泉による共同取組として復刊を行った『影の獄にて』の縁から、2社で再び世に流通させたい書籍は何か相談を重ね、この『夢野久作の日記』を新装版として復刊が実現したという。
書籍情報
『夢野久作の日記』
販売価格:6,050円(税込)※本体価格5,500円+550円(消費税)
ISBN:978-4-8354-5941-7
判型:A5判/並製/ページ数(予定):総536P(本文二段組/うち口絵40P)
本書の特長:
①長らく品切れで全集にも未掲載だった『夢野久作の日記』。底本の口絵・本文内容はそのままに、手に取りやすく読みやすいA5判・並製に装いを新たにした新装版として刊行。
②底本に付録されていた月報内容も、出版広告や権利不明寄稿者などを除き巻末に再録!
③『狂人の解放治療』という仮題で書き進めていた小説タイトルを正式に『ドグラ・マグラ』と決定したことがわかる日記(昭和5(1930)年1月11日)を用い、その魅力を最大限表現したオリジナル装丁。表4には夢野久作による自画像も掲載。
*本書は、『夢野久作の日記』(杉山龍丸・編 葦書房・刊 1976年9月20日)を底本とし、内容の一部に修正、増補のうえ、新たな装丁にて刊行するものです。
■予約開始日:2025年1月31日(金)
書泉オンライン:https://shosen.tokyo/apps/note/?e-landing-page=yumenokyusaku_
書泉グランデ/書泉ブックタワー/芳林堂書店高田馬場店
■予約〆切日:2025年3月3日(月)
■商品お届け予定日、店頭発売日:2025年3月下旬ごろを予定