藍染カレン、ZOCへの思いと目指す未来「私はずっと“変身”をテーマに活動している」

活動休止のタイミングで自分の人生とちゃんと向き合った
――2024年11月にZOCを卒業し12月の舞台出演を終え、一旦落ち着いたかと思います。最近はどのように過ごしていますか?
藍染:1月は働かないと決めていたんです。なので、働いていないですね(笑)。
――ゆっくりできていると。
藍染:はい、アホみたいにゆっくりしています。強いて言うなら、3月に出させていただく予定の舞台『9 R.I.P.』はゲームが原作なので、それを少しずつプレイしはじめているところですね。私、原作厨なので原作のある舞台はちゃんと原作から知りたいタイプなんですよ。普段あまりゲームをやらないので、勝手がわからないところもあるんですけど……最後までちゃんとやりたいなと思っています。余裕を持ってゆっくり役作りできるのが幸せですね。並行して遊んでいる『太鼓の達人』も楽しいです(笑)。ほかにも、上演中の舞台を見に行かせてもらったりしていて、いろいろとインプット中です。
――アイドル活動をされる方って、卒業後のこともなんとなく考えていたりしますが、藍染さんは「舞台役者になる」という未来を想像していましたか?
藍染:グループにいるあいだは、ZOCのこと以外考えないようにしていたんですよ。「一生ZOCをやるぞ」という覚悟でいないと振り落とされると思っていたし、そもそも私はZOCをやりたかったから、ほかのことは本当に考えていなかったですね。
ただ、メンバーが4人辞めてしまいZOCが活動休止したタイミングで、自分の人生とちゃんと向き合ったんです。そこで自然と浮かんできたのが「舞台をやりたいな」という思いだったんですよね。
――当時はすでに2つの舞台(ミュージカル『悪ノ娘』、『玉蜻 ~新説・八犬伝』)に出演していましたものね。そもそも、舞台を始めたのは『悪ノ娘』のオファーがあったからだとか。
藍染:そうです。最初は悩んだんですけど、靖子ちゃんが「カレンはいつもZOCで藍染カレンを“やっている”。それってミュージカルをやっているようなもんだから大丈夫だよ」と言ってくれて、確かに!と思って挑戦することにしました。ZOCじゃない場所に踏み込んでいったのがはじめてだったので、すごく新鮮な気持ちでしたね。

――当時は忙しかったと思いますが、他の舞台を見て勉強するような時間はとれましたか?
藍染:それが、全然とれなかったんですよ。でも、やるのは楽しかったです。「楽しいな」としか思ってなかったですね。
――水が合ったんですね。
藍染:それに、いざ舞台に出るとなるとZOCって優しくて。ZOCの活動を休ませてくれたんですよ。靖子ちゃんはソロ活動など個別の活動をメインにして、舞台に集中できる環境を作ってくれた。それもありがたかったです。
舞台も映像もどんどんやっていきたい

藍染:割とイメージ通りでした。もちろん、アプローチは違います。ライブは目の前のお客さんとの対話で、舞台は舞台上で生まれるものをお客さんに見てもらうことだと思っているので。でも、自分のスタンスはあまり変わらないです。ZOCの頃から、藍染カレンという“自分が作った自分”を見てもらう感覚でステージに立っていたからかもしれないですね。
――何かを演じてステージに立つという意味では、舞台も変わらないと。
藍染:そうですね。自分じゃないものでいられると安心するんですよ、私。自分の人生はそこにないけど、演じている私の核はそこにある。しかも私という核の上に違う誰かの人生が乗っている。その状態を見てもらうって……生きていて経験できることではないので、ずっと楽しいです。私生活で何があっても、きっと楽しいと思います。だって、舞台の上の私は私ではないから。
――ただ、舞台のお芝居は発声や立ち回りなどが特殊なイメージです。どのようにノウハウを身につけましたか?
藍染:そこは、私もよくわからないんです。指導を受けたわけではないので、出来ているのかどうかわからないままここまできました(笑)。演出家さんが都度教えてくださるから、今はなんとかなっている状態ですね。だからこそ、今後はもっと細かい舞台表現を身につけたいですし、お芝居への造詣を深めていきたいです。
――今は、映像作品よりも舞台で活動していきたいですか?
藍染:今後は映像もどんどんやっていきたいなと思っています。
――以前も、出演したことはありますよね。
藍染:そうなんですよ。ただ、そのときは難しいなと思ったんですよね。ライブと舞台はスタンスが近いんですけど、映像はまた別みたいな感覚があって怖くて……。でも興味はあるし、やりたいですね。いろんな作品に出て、自分のお芝居を見てもらえる環境を自分で作っていけるようになりたいなと思っています。
――ここからさらに世界が広がりそうですね。それに、同じメンバーと長くともに過ごすアイドルと違い、舞台の世界は1~2ヶ月で座組が変わるので、仲良くなった頃にまたリセットされますよね。
藍染:そうなんです。そこはアイドルとぜんぜん違うところですね。特に私は舞台の世界に入って間もないのではじめましての方がまだまだ多くて。毎回緊張しながら「はじめまして」と挨拶しています。
――人付き合いは楽しくなりましたか?
藍染:人付き合い、全然得意じゃないんですけど、舞台の場合はちゃんとコミュニケーションをとらないと成立しなくなるんですよ。だから怠けている場合じゃないので積極的にいけるようになりました。この環境は助かっていますね。ちゃんと仲良くなれますし、みんなで一つのものを作っていく楽しさも感じられます。
――役者のみなさんから、刺激を受けることはありますか?
藍染:ありますよ。みなさん、朝が強いんです。すごく! 今まで気づかなかったけど、アイドルって夜行性なんだなと思いました。
――稽古が始まるのが早いんでしょうか?
藍染:そうなんです。みなさん、朝からシャキッとしているから、正しい社会人を見ているようですね(笑)。今はまだ、ついていくのに必死です。
藍染カレンさんのサイン入りチェキを1名にプレゼント!
【応募方法】
リアルサウンドブックの公式X(旧Twitter)フォロー&該当ポストをリポスト/リアルサウンドブック公式Instagramをフォロー&投稿をいいね&コメントいただいた方の中から抽選でプレゼントいたします。
当選者の方には、リアルサウンドブックの公式Xまたはリアルサウンドブック公式InstagramアカウントよりDMをお送りいたします。
※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※同一の方による複数アカウントからのお申し込みが発覚した場合、ご応募は無効とさせていただく場合がございます。(XとInstagramについては重複とみなさず、それぞれご応募を承ります)
※営利目的の転売は固くお断りいたします。
リアルサウンドブック 公式X(旧Twitter):https://x.com/realsound_b
リアルサウンドブック 公式Instagram:https://www.instagram.com/realsound_b/
(※Instagram上で、上記URL以外の「リアルサウンド」を名乗るアカウントには十分にご注意ください)
<応募締切> 2025年2月15日 23:59まで
書籍情報
藍染カレン フォトエッセイ 藍臓
2025年1月31日発売
B5判 128ページ
定価:本体2,500円+税
ISBN 9784768320075



























