【漫画】好きな子と自転車二人乗り、甘酸っぱい青春と思いきや……? 予想外ラブコメ『百瀬アキラの初恋破綻中。』

――作品の反響などはいかがですか?
晴川シンタ(以下、晴川):作品全体としては、ありがたいことに沢山の方に読んでいただいて、嬉しい限りです……。この第12話については「笑った!」という感想を特に多くいただいて、「人に笑ってもらうのはこんなに気持ちいいことなのか」と痺れています。
「少年サンデー」は毎週水曜日に発売されるのですが、日曜には漫画アプリ「サンデーうぇぶり」でも更新されていて、それに合わせて告知した形でした。「この回はSNSで喜んでもらえそう…!」という予感もあったので。
――漫画『百瀬アキラの初恋破綻中。』制作のきっかけについて教えてください。
晴川:もともと「少年サンデー」のラブコメが大好きで「ラブコメを描きたい!」と考えていました。そして偶然、担当さんもラブコメを想定されていて、考えが合致したので「ラブコメでいきましょう!」と。
――ストーリーを考える際に工夫していることは何でしょう。ご自分の実体験も反映されていますか?
晴川:自転車の話は実体験ではないのですが、冒頭の田舎エピソードは本当です(笑)。お話全体では、起承転結を1話の中でどうつけるか、というところを一番考えた記憶があります。
――作画やキャラデザインについて、こだわりや意識していることはあります?
晴川:シズル感、水分量を一番に意識しています。「キャラクターの体温を感じる」「においを感じる」といったように、五感を刺激できるといいなと思って描いています。具体的には、髪の毛であったり、吐息や瞳の水分量などです。
――第1巻の発売を記念したアニメPVもバズっていましたね。
晴川:いつかやりたいと思っていたことで、個人依頼で制作してもらったんですよ。「どこまで作家自身がPRができるのか」という挑戦で。結果、スタッフさんや声優さんたちが素晴らしい出来にしてくださり、多くの反響をいただきました。やってよかったです。
――今後『百瀬アキラの初恋破綻中。』はどのように描いていきますか。
晴川:引き続き、もどかしさを感じてもらえるように描いていければと。寝る前に読んで「くぅ~」となるような、そんな物語を描いていきたいです。
――憧れ、影響を受けた作品や作家は?
晴川:やっぱり「少年サンデー」の作品ですね。『烈火の炎』、『らんま1/2』、『天使な小生意気』、ギャグだと『ダイナマ伊藤!』など挙げればキリがありません。最近は大好きなサンデー作家さんたちの新連載が続々と始まっているので、いち読者として歓喜しています。
――2025年の展望、なりたい作家像を教えてください。
晴川:昔楽しませてもらった恩返しをサンデーにできれば嬉しいです。あとは読者だったころ、憧れていた先生像になれたら。























