THE RAMPAGE 岩谷翔吾×横浜流星が明かす互いへのリスペクト 二人で作り上げた小説『選択』を語る
岩谷「流星自身の夢も叶える作品になったら」
ーーこの1年、おふたりにとってどんな1年でしたか?
岩谷:今年の一番大きな出来事は、やはり『選択』を流星と一緒に世に出せたことかなと思います。着想から考えると4年かかったので、本当に子どものような感覚だなと。ここからこの子がどういうふうに育っていくか、親として見守っていくのが楽しみです。
横浜:まだ終わってはいないので1日1日を大事にしていきたいなと思います。ただ『選択』を完成させられたという点に対しては、安心しています。今は、その先のことも考えているのですが、この子の中にいる彼らが動いて息して、生きていることが浮かんでいるし、なんならカメラワークとか役割とか、流れるエンディングまでも考えています。僕自身、今後、役者だけじゃなく、企画プロデュースもやっていきたいと思っている中で、背中を押してくれている作品でもあるので、もっと大きく、この作品が羽ばたいていったらいいなと思っています。
ーー具体的には、映画・ドラマ・舞台、どのような形で展開されることを考えていますか?
横浜:映画ですかね。映画であれば描きたいところをきちんと描けると思うので。そのためにはまず少しずつ動いていかないといけないなと感じています。
ーー横浜さんご自身は演者として、プロデュースメンバーとして、どのような形で関わりたいと考えていますか?
横浜:そこはすごく悩んでいます。主演をやることになってしまった場合、僕は自分の性格上、亮のことしか考えられなくなってしまうので、この作品を世に届けるためにはどうしたらいいかなと。今まさに最適解を探しているところです。
岩谷:僕はもう書き終えたので、自分の仕事としては1つ肩の力が落ちてはいるのですが、ここからは流星が舵を取ってくれるんじゃないかなと期待しています。流星自身の夢も叶える作品になったら嬉しいです。
【岩谷翔吾】
STYLING=吉田ケイスケ
HAIR&MAKE-UP= Aki(KIND)
書籍情報
『選択』
岩谷翔吾・横浜流星(原案)
シリーズ :GL-16 ~THE RAMPAGE BOOKS~
定価1,760円(本体1,600円+税)
「もう、うんざりだ。殺す。絶対殺してやる」。包丁を忍ばせ、家を飛び出し、亮は走っていた。母に酷い仕打ちをした、父親を探しあて殺害しに行くために。息も絶え絶えに走っていた。そしてこれまでの世の中の不条理を憎んだ。しかしその途中、亮は歩道橋から身投げしようとしていた中学生を助ける。それは幼馴染みの匡平だった。
やがて、どんよりした巨大な社会に飲み込まれていく二人の少年。十数年後、行き場を失った亮は、ずるずると特殊詐欺実行犯グループに身を置くことになる――。この国を覆う息も出来なくなるほどの暗い圧迫感を描ききった、新たな物語。日々を懸命に生き抜いてきた二人が直面した非情な現実、そしてその先に見えたものとは。